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手の中の音楽11〜様々な"Will You Love Me, Tomorrow?"(その3)
第2のオリジナルと言うべき、キャロル・キングのバージョンが世に出た後も、カバーする歌手は多数登場する。但し、軽めのアレンジは減り、この楽曲は一気に大人の世界に入っていく。
楽曲の作者がしっとり歌ったことにより、新たな刺激が加わったかのようである。1971年、ロバータ・フラックが3枚目のアルバムに収録、シングルカットもされる。これは、完全に大人の世界であり、そして夜のイメージである。なお、彼女は1973年、"Killing Softly with His Song"で全米1位のヒットを飛ばす。
さらに、1983年にはディオンヌ・ワーウィックが取り上げる。こちらはさらに深い世界に入りこみ、妙齢の女性が、一人酒を飲みながら創出するドラマのような雰囲気。このバージョンは、シュレルズがフィーチャーされている。
男声の流れだが、前述のベン・E・キングのほか、“ジャージーボーイズ”の、フランキー・ヴァリとフォーシーズンズが60年代にリリースした後、キング版後にはスモーキー・ロビンソンがソウルフルなバージョンを世に出す。
ただ、これらは基本的に女性の気持ちを男性が歌うという印象だが、1978年のデイブ・メイスンは、なんとなく自分の世界で演奏(含むギターソロ)だし、1992年、イーグルスのメンバーでもあったジョー・ウォルシュはロックアレンジにしている。
このように編曲の幅は広がり、ブライアン・フェリーやローラ・ニーロといった個性派アーチストが、独自の世界を作っている。
さて、日本人はどうであろうか。アン・ルイスが圧倒的歌唱力で歌うバージョンを、アルバム「Cheek II」に収録しており、アン・ルイスのファンとしてはたまらない。さらに、山下達郎は、一人多重録音によるア・カペラアルバム、「On the Street Corner 2」の再発時ボーナストラックとして発表している。
色々、検索していたら、桑名正博のライブバージョンを発見した。ギターはCharである。この映像を添付しておく。
このシリーズを書くために、30曲程度のプレイリストを作り、3〜4週聴いた。それでも、全く飽きなかったどころか、いつも新しい発見があった。偉大な楽曲のみがなせるわざだろう
Apple Music プレイリスト
https://music.apple.com/jp/playlist/will-you-love-me-tomorrow-chronicle/pl.u-vxaV6Cj1mN9?l=en
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