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新大阪駅で買うべきもの〜「梵」ビーフヘレカツサンド

最後に新幹線に乗ったのは、2020年1月。その翌月、出張でシンガポールに行ったが、その後は出張どころではない世の中となった。

そして世の中は多少の落ち着きを取り戻し、私も久方ぶりの出張となった。その帰路、車内のランチで何を食べようかと、新大阪駅構内を見て回った。なお、これは在来線側の構内、「エキマルシェ新大阪」である。

「551蓬莱」が目に入ったので、まずはお土産を買うことに。豚まんが有名だが、ここの焼売は絶品である。短いながらも列ができていたので、後ろにつくと、551の隣に「北極星」があった。オムライスの店でイートイン・スペースがあるが、テイクアウトもできそうだ。

オムライスも選択肢に入ったが、温かいものはにおいもあるので(昔は、出来立てのたこ焼きを買いこみ、車内で平気で食べていたが、ようやく分別がついてきた)、遠慮しておこう 。

やはり、以前から気になっていた一品にしよう、「新世界グリル梵」のビーフヘレカツサンドである。牛肉の部位、フィレ(仏filet)は東京では“ヒレ“だが、大阪では“ヘレ“である。肉の名店「はり重」でも“ヘレ“となっている。

さて、このカツサンド、流石に牛肉だけあって、ハーフサイズ(4切れ)で1100円である。もっとも、フルサイズは一人で食べるには多い。胃にも懐にもやさしい、ハーフサイズにしよう。

ただ、これだけだとやや少ない。 そばにあった、「今日のごはん和saiの国」に並べられた惣菜を見ると、ポテトサラダがある。カツサンドにはポテトサラダ、最強のタッグである。例えて言えば、ジャイアント馬場と吉村道明のようなコンビネーションだ。

新幹線に乗り込み、席周りを整える。iPad、ヘッドホンと装備をセットし、動画視聴体制は万全。サンドイッチ、ポテトサラダを並べ、紙コップを置き、ビールをプシュッと開ける。

ちなみに、私は缶から飲むのが好きではない。東京駅の新幹線ホームの売店で、ビールとワインを買うと、ワイン用にプラスチックカップを2つくれたので、片方をビール用とした。新大阪駅で買ったワインは、カップがセットされているのだが、これがお猪口よりも小さい。これでは、ビールどころか、ワインですら飲みづらい。JR西日本(多分)はよく考えるように。こういう事態も想定して、私は紙コップを携帯していた。(プラスチックカップを購入することも可能ではある)

さて、ビーフヘレカツサンドである。嬉しいのはカラシがついていること。これを、焼売弁当の時の儀式と同様、カツの上に少しずつ乗せる。パンは軽くトーストしてあり、まだほんのり温かい。一切れ食べるが、肉が柔らかく、ヘレだけにしつこい脂身もない。ソースの風味もちょうど良い味である。某有名店のカツサンドのような、甘すぎるソースとは違う。

ポテトサラダ、これも良い出来で、サンドイッチの合いの手として、ピッタリ。3切れ目は、ポテトサラダをカツの上に乗せ、馬場/吉村のダブルチームで口撃してみると、これが素晴らしい。ポテサラは、吉村道明のように、必要以上に自己主張せず、エース馬場をしっかりサポートしている。

ビールも進み、ワインにも合う。新大阪駅で買う逸品である。

なお、「新世界グリル梵」は銀座にも店があり、このヘレカツサンドを楽しむことができる


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