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定点観測:天一 自由が丘店(その2)〜秋はししゃもが泳ぐ

今年の7月4日、「天一 自由が丘店」を訪れ、それについて記事にした。その後、緊急事態宣言に入り、お酒なしの天ぷらは嫌なので、宣言明けを待っていた。無事、解禁となり10月16日に訪れた。秋になり、食材の変化はいかようだろうか。

海老とメゴチでオープニング。秋のメゴチも立派である。そして、厚岸のししゃも。若い揚げ手は「若い店員は、生のししゃも見たことないんですよ」と言っていたが、確かに魚屋でも生ししゃもを見かけることはほとんどない。

揚げられたししゃもは、立派な体格でありつつ、口中では滑らかな食感で、すべるように入ってくる。そして、旬に入ったはすー蓮根は瑞々しさとシャッキリ食感で最高。

妻の頼んだ牡蠣を横目で見つつ、新物の銀杏、秋ですね〜。間に挟まったインゲンが、歯応えにアクセントをつけてくれる。

さらに野菜を続けて、肉厚の黒舞茸。見事な形とそれに見合った味とともに、秋の匂いが漂う。隣の妻が穴子を注文すると、今日は江戸前の穴子で、結構な大きさ。「一本揚げますか?」に応じて、私も相伴することに。供された穴子は、嫌味が全くない上品な味わいで、「天一」ここにありだった。

秋と言えば栗。蒸しあげて下拵えされた栗は、ほんのりした甘味と香りが衣で包まれている。「天ぷらはよく食材の脱水作業と言われるのですが、その水分の中にある香りを如何に逃さずに揚げるかを考えてます」とのことである。

最後は、前回同様、小柱と芝エビのかき揚げを天バラで。美味しゅうございました


献立日記(2021/10/21)
白菜と豚肉の中華うま煮
しらす奴
シシトウ焼き


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