“クィーン”からマルクス兄弟へ〜「我輩はカモである」その1

昨日、4月17日は“クィーンの日”ということで、アルバム「オペラ座の夜」について書いた。次のアルバムのタイトルは「華麗なるレース」、原題は“A Day at the Races”である。そして、この2つのアルバムタイトルは、マルクス兄弟の映画から来ている。

マルクス兄弟がパラマウントからMGMへ移籍、最初の作品が1935年の「オペラは踊る」、原題「A Night at the Opera」。次作が1937年の「マルクス一番乗り」、原題「A Day at the Races」となる。

この2作はマルクス兄弟の代表作であるが、移籍前、パラマウント時代の最後の作品、「我輩はカモである」(原題 Duck Soup)も傑作であり、たまさか4月15日NHK BSで放送されてたので、久しぶりに観た。

マルクス兄弟と言っても、ご存知ない方もいるかもしれない。1910年代頃より、アメリカの舞台で活躍し、1929年から舞台の映画化からスタートし、13本の映画を作り、その作品はクィーンのみならず、多大な影響を各方面に与えた。チコ・ハーポ・グルーチョ・ゼッポ(もう一人の兄弟ガモの後に入る)の四人組である。

平野甲賀氏の逝去にあたって、少し触れたが、マルクス兄弟を教えてくれたのは、小林信彦/ 中原弓彦の「世界の喜劇人」などの著書であり、晶文社版の同書の表紙はグルーチョ・マルクスである。また、著者は同書で一つの章をまるまる割いて「我輩はカモである」の作品分析をしている。

上京した私は、なんとかしてマルクス兄弟の映画を観られないかと、雑誌「ぴあ」を常にチェックしていたが、なかなか名画座にかからない。そして、発見したのが神宮前にあったライブ・バー「ピテカントロプス・エレクトス」での特別上映会だった。

長くなりそうなので、続く

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