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NFL2024年シーズン開幕(その2)〜NFCを展望する

(承前)

NFCである。昨年惜しくもスーパーボウルで敗退した西地区のサンフラシスコ・49ers、ワイド・レシーバー(WR)ブランドン・アイユークとも契約で合意し、戦力は十分。総当たりはNFC北(ライオンズ)とAFC西(ビルズ、ドルフィンズ)。さらにチーフスとのスーパーボウル再戦もあり、スケジュール的にはタフだが、同地区ライバルのLAラムズとの戦力差を考えると、地区優勝は固い。

大復活を遂げたデトロイト・ライオンズ。今年も優勝候補だが、同じ北地区のグリーンベイ・パッカーズ、QBジョーダン・ラヴを中心にチームが機能し始め、昨シーズンの第9週以降は7勝3敗。ポストシーズンでも49ersを追い詰めた。これに、ドラフト1位のQBケイレブ・ウィリアムズ(USC卒 2022年ハイズマン賞)を迎えたシカゴ・ベアーズ(昨季は最下位なのでスケジュール的には有利)が加わり、興味深い地区となりそう。

東地区はフィラデルフィア・イーグルスとダラス・カーボーイズの一騎打ちだろう。昨季イーグルスは絶好調で11月まで来たが、最後の6試合がまさかの1勝5敗。プレイオフには進出したがタンパベイ・バッカニアーズに初戦で敗れるという不本意なエンディングだった。ただ、昨季地区2位に終わった分、49ers、ライオンズとのマッチアップは回避(カーボーイズが対戦)、その分有利か。

なお、ワシントン・コマンダーズはドラフト2位でQBジェイデン・ダニエルズ(LSU卒 2023年ハイズマン賞)を獲得、先発起用する見込みである。

南地区は昨季バッカニアーズが9勝8敗で優勝。NFLの全地区の中で戦力が一番低いと言える。ESPNのPFI(8月30日現在)で見ると、最上位のアトランタ・ファルコンズでも32チーム中15位というポジション。注目したいのが、そのファルコンズ。怪我を経て新天地に移籍したQBカーク・カズンズがどのようなパフォーマンスを示してくれるか。

第1週のMNFはLAラムズ@デトロイト、両チームの現状把握の上で楽しみなゲーム。さらにパッカーズ@フィラデルフィア、カーボーイズ@クリーブランドなど、好カード多数。

1番手グループ:49ers、ライオンズ、イーグルス
2番手グループ:カーボーイズ、パッカーズ
“穴馬“グループ:ラムズ、ベアーズ、ファルコンズ

なお、今シーズンの主たるルール変更は、ヒップ・ドロップ・タックルの禁止とキックオフの変更。

後者はリターン機会の向上、負傷ルールの軽減が目的。キッカー以外の10人の選手は敵陣40ヤードに並ぶ。一方レシーブサイドは、最低7名が自陣30〜35ヤードに並ぶ。双方の距離を縮めることによって、コンタクトの際の衝撃を和らげる。

ゴールラインから20ヤードまでのエリアをランディング・ゾーンとし、キックしたボールがこのエリアに落ちた場合はリターンする義務が生じる。ボールがエンドゾーンに転がった場合にタッチバックにすると自陣20ヤードから攻撃開始。

キックしたボールが、直接エンドゾーンに到達またはエンドラインは割りタッチバックにした場合は、自陣30ヤードからスタート。逆にランディング・ゾーンに届かなかった場合は、自陣40ヤードから開始。

また、オンサイドキックは第4Qのみ可能に。詳しくはこちらをどうぞ


*順当に考えると、NFC北の二番手はパッカーズだけど、ちょっとルーキーQBを応援

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