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ヒリヒリしない日本のプロ野球〜間延びしたスケジュール

昨日(日本時間11月3日)、MLBのワールドシリーズが終了、アトランタ・ブレーブスが、本拠地をアトランタに移してから2度目のWS制覇を果たした。90年代から2000年にかけ、名将ボビー・コックス、マダックスらの強力投手陣らを擁し、安定的な強さ(91年からの10年間で、地区優勝を逃したのは1回だけ)を発揮していたので、95年以来2度目の頂点はちょっと意外だった。

MLBのポストシーズンは、それぞれのリーグにおいて、ワイルドカード(WC)2チームが1試合制で対戦、勝利したチームと各地区優勝チームを合わせた 4チームでトーナメント制のプレーオフを戦い、勝ち残った両リーグのチャンピオンがワールド・シリーズで対戦する。

MLBのレギュラーシーズンは10月3日に終了した。この日は、すべての試合が東部時間15時に開始した。開始時点で、アメリカン・リーグは地区優勝3チームは決まっていたが、WC争いはヤンキースとレッドソックスが91勝70敗で並び、ブルージェイズとマリナーズが90-71で追っていた。つまり、最終戦の結果次第でこの中の2チームがWCとなるのだが、状況によってはWCの座を争うプレーオフの可能性もあった。

一方のナショナル・リーグは、ジャイアンツが球団記録タイの106勝を挙げ、WCの座は確保しているものの、追うドジャースが105勝なので地区優勝決定は最終戦に持ち込まれていた。

大谷は「ヒリヒリする9月を過ごしたい」と語ったが、9月どころか10月の最終戦まで“ヒリヒリ“していた。 そして、最終戦からほとんど間を開けず、プレーオフに入り、ワールドシリーズまで盛り下がることなく試合が続く。

一方、日本のプロ野球は、結構な盛り上がりの後、10月26日にヤクルトが、27日にオリックスが優勝を決め、パリーグが10月30日、セリーグは11月1日に全日程終了。即、クライマックス・シリーズかと思いきや、初戦は11月6日、ファイナル・ステージの最終戦が15日、日本シリーズは5日後の20日からである。ヤクルト、オリックスのファンは試合を待ち望んでいるだろうが、両チームの登場は11月10日とかなり先。また、コアな野球ファン以外からの注目度は、日々劣化していくものである。

ちなみに、MLBのリーグ優勝決定戦は、ア・リーグは22日、ナ・リーグは23日にいずれも第6戦で決着、ワールドシリーズは26日が初戦である。

そもそもクライマック・シリーズなどという間抜けなシステム(巨人は負け越しているのに、日本シリーズ進出の可能性がある)を作ったことが問題なのだが、CSを廃止すると共に、レギュラー・シーズンの日程もダブルヘッダーなどを駆使してできるだけエンドを揃え、日程終了から日本シリーズまで勢いを落とさない運営をしなければ、世の中の注目を持続することはできない。

野球はもう娯楽の王者ではない。間延びした運営では、“え、プロ野球まだやってたの“になる。プロ野球関係者は、必死で考えて欲しい



献立日記(2021/11/3)
しゃぶしゃぶ(「はり重」到来物)
近所の八百屋に立派な根みつばが並んでいたので、購入。鍋に入れたら結構美味しかった



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