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献立日記から1〜せせりのすき焼き

鶏肉にせせりという部位がある。焼鳥屋に行くと、お品書きにあったりする。(そう言えば、焼鳥屋に最後に行ったのは何時だろう?)せせりは鶏の首周りの肉で、こにくとも言う。

このせせりのすき焼きを知ったのは、「スゴイぞ!土鍋」というレシピ本である。かれこれ10年くらい前だろうか、「ほぼ日」こと「ほぼ日刊イトイ新聞」が、伊賀の工房「土楽」と共同して土鍋を発売した。ちょうど、土鍋を探していたこともあり、早速購入、普通サイズのベア1号は鍋物用として、小さいベア2号は小鍋仕立ての料理や、煮物を作ってそのまま食卓に出したりしている。

この土鍋を使った料理を掲載した本が、前述のものだが、この鍋は煮るだけでなく、炒める焼く蒸す炊くといったことができる。したがって、私はすき焼き鍋は所持せず、もっぱらこの土鍋ですき焼きを作る。

さて、せせり肉の調達である。近所のスーパーにはないので、大井町の阪急食品館に買い物に。ここに入っている「鳥芳」はパックに入れてせせりを打っている。100g180円ととてもリーズナブル。200g強が1パックになっているので、我々夫婦には丁度良い。

野菜、春菊は旬ではなく値段も高い。ミニ白菜という感じの山東菜があったので、それと空芯菜をカゴに。加えてエノキ茸、しらたき、焼き豆腐を調達する。

時分時、土鍋を卓上コンロに乗せ点火、鶏皮があればその油で調理するのだが、ないのでごま油を使う。温まったところでせせりを投入、上から塩を振る。エノキを加え、せせりを裏返し、色が変わったら脇に寄せ、しらたきと豆腐を並べる。お酒と醤油を鍋肌から回し入れ、上記の菜っぱと長ネギの薄切りを上からかぶせたら蓋をする。

しばし待って、菜っぱがしんなりしたら食べごろ。溶き卵に七味と山椒を加え食する。せせりはよく動いた筋肉だけあって弾力があるが、決して硬くはなく、コリッとした食感が心地よい。味はくどくないが、ジューシーで深みがある。卵との相性は当然良い。山東菜、空芯菜もシャキッとして美味しい。

第2ラウンドからは、味を確かめながら、酒・醤油は調整する。醤油は足すとしてもほんの少し。3ラウンド回したら、白ごはんが食べたくなった。夜はまず食べないのだが、誘惑には抗えず、最後に残った具材で一口二口食べた後は、具材と器に残る卵をご飯にかけて最高の〆を頂いた

献立日記(2021/8/31)
鰻の白焼き(鹿児島 泰斗商店 ふるさと納税で調達)
オクラと茗荷の柚梅つゆ和え(湯浅醤油
蒸しナスの中華風
焼き豆腐のみぞれ煮


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