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散歩の動機は?〜洗足池と話芸

緊急事態宣言下、スポーツジムが休業。どうしても運動不足となるので、外出の予定がない日は、なるべく散歩をする。行き先は大抵の場合、洗足池である。以前に、池の周りに咲く梅について書いたが、四季の草花を見るのも楽しみである。今なら、菖蒲などが咲く。

洗足池の端に、千束八幡神社が鎮座し、馬の銅像がある。この馬は、源頼朝の愛馬で名を「池月」という。そばには太鼓橋がかかり、「池月橋」と名がつけられている。

自然や歴史を感じながら歩く楽しさは、散歩の動機であるが、話芸を楽しむ絶好の機会でもある。最近は、広沢虎造の浪曲「清水次郎長伝」(同一音源と思われるものがApple Musicに入っている)を聴き進めている。また、“落語エリート”について書いたら、圓生百席を聴き直したくなり、「乳房榎」を聴いた。続いて、「真景累ヶ淵」を聴き始めた。

「次郎長伝」や「累ヶ淵」のような続き物のメリットは、先を知りたくなるので、散歩のモチベーションがより高まる。昔の寄席や演芸場は、こうした連続物を高座にかけ、客を連日通わせた。同じようなものである。

そのような音源をイアホンから流しながら、池月橋を渡り、洗足池を周回し、池のほとりから橋を見ると、その姿がきれいに池に映っていた。前述の馬名「池月」は、その姿が池に映る月のようだったことに由来するが、その名を戴いた橋が洗足池に投影されている。

どうっていうことはないが、これも散歩の動機だろう

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