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#研究

はじめての法話研究会の感想

先日、「む、無理…」という記事を書きまして、しばらくnoteをお休みしておりました。 ゴールデンウイークに入り、だいぶ生活が落ち着いてきましたので、再開しようと思います。 今日は、4月23日に開催した「法話研究会」の感想を書きます。 ◇◇◇ 私は栃木県日蓮宗青年会(以下青年会)というものに所属しています。これは、栃木県に籍を置く日蓮宗僧侶のうち、40歳以下の人が入れる会です。会員同士集まって勉強会をしたり、イベントを企画したりします。 この青年会主催で、4月23日に

「自然選択」って何?【研究ノート】

先日、研究所の年度始めの会議があって、今年度の研究発表の日程が決まりました。日付は7月29日です。 研究発表に向けて、いま、こちらの本を読んでいます。 まだ最初の10ページくらいしか読めていませんが、さまざまな生物の生態が紹介されていて、それを読むだけでもとても面白いです。 葉っぱを巣のなかに運んできて、それを菌床にしてカビを栽培するハキリアリという蟻の話とか、砂漠のオアシス形成の要因になっている、砂の中の微生物の話とか… ただ、理論的な話になると、生態学とか進化学と

私の作品紹介

今日は、noteの企画に乗っかって、私の作品紹介をしてみようと思います。 「作品」と言っても、アート作品とかではなくて、論文とスライド資料です。 ◇◇◇ みなさん、「researchmap」(リサーチマップ)ってご存じですか? 日本全国の研究者の業績が登録されている、「データベース型研究者総覧」です。 大学の先生になると、事務の方で勝手に登録してくれたりするらしいのですが、条件に合えば自分で登録することもできます。 私は運よく、日蓮宗現代宗教研究所という研究所に所属

4月からnoteの書き方変えます【note計画表】vol.2

2月18日から約40日間、過去のお寺ブログのコーナーを引き継いで、ほぼ毎日記事を書いてきました。 毎日午後4時に投稿、というのはあんまり守れていませんが、各コーナーの記事を書くのにはだいぶ慣れてきたかな、と実感しています。 夏の研究発表に向けて ここでなぜnoteの書き方をまた変えるのかというと、今年の夏頃に、現代宗教研究所の研究員として研究発表をするので、その準備をしたいからです。 今度、4月4日に研究所の全体会議があって、そのときに今年度の研究員研究発表の日程を決

自己紹介(2回目)

今日はnoteの企画に乗っかって、2回目の自己紹介を書いてみようかなと思います。 3ヶ月前に書いた自己紹介(初note記事)と、女性僧侶としてのスペック紹介記事は以下のとおりです。 今回は、自己紹介テンプレートという便利なものがnoteから供給されておりましたので、それに沿って書いていきます。 ①名前 中井 本蓉(なかい ほんよう)と申します。栃木県の日蓮宗寺院に所属する僧侶(非住職)です。 本蓉という名前は僧侶になったときに改名した名前です。 「本」という字は、

【発表記録】「女性のトークン化について」(2023年11月27日)

2023年11月27日、日蓮宗宗務院において第24回日蓮宗教化学研究発表大会が開催され、ここで私は「女性のトークン化について」というタイトルで研究発表をしました。今回は、このときの発表記録として、発表内容の要約を書いていこうと思います。 なお、当日配布した発表資料(スライド)はこちらからダウンロードできます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 女性のトークン化について 「トークン」(token)とは、「象徴」とか「しるし」という意味を表す英語です。この言葉を聞

ニッチ(niche)という言葉を知って以来、頭のなかがニッチでいっぱいになってしまった話

1か月ほど前、「ニッチ」という言葉を知ったのですが、それ以来「ニッチ」について考えない日はありません。 今のところ、2024年の研究テーマ候補、第1位です。 まず「ニッチ」という言葉について、「ニッチなジャンル」というような言い方は誰でも聞いたことがあると思います。 あるいは、ビジネスの文脈で、大手企業が参入しないような小規模な市場を「ニッチ市場」と呼び、そのような市場を狙ってマーケティングすることを「ニッチマーケティング」と呼ぶ…こういう用例を目にしたことがある人もいるか

自己紹介

はじめまして、 中井 本蓉(なかい ほんよう)と申します。 1987年生まれの36歳(2023年12月現在)です。 栃木県の日蓮宗寺院に所属している僧侶で、 日蓮宗現代宗教研究所の研究員をしております。 と言っても、毎日研究所に出勤しているわけではなく、普段はお寺にいて、月に1~2回、会議に参加したり、研究発表をしたりしています。 研究テーマは、「ナラティブ」「ジェンダー」「鬼子母神」です。 最近はジェンダー関係のプロジェクトチームに配属されたこともあり、ジェンダー関係