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2024年2月の記事一覧

観世音菩薩普門品第二十五①【はじめての法華経】vol.8

【はじめての法華経】は、私が法華経を少しずつ読んでいく過程を報告するコーナーです。 今回から早速お経文を読んでいくわけですが、その前に、どこから読むか?というのを決めないといけません。 私がこれから読もうとしている法華経は、鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』になります。このお経は28章で成り立っています。 最初は、順番どおり「序品第一」から読んでいこうかなと思っていました。しかし、それよりも、名前だけでも聞いたことのある部分から読んだ方が、たくさんの人に楽しんでもらえるのではない

知識【くらしかるブッディズム】vol.8

【くらしかるブッディズム】は、昔から使われてきた仏教の言葉を、いま再び見つめ直すコーナーです。 第8回は、「知識」です。 「知識」ってなんでしょう。いろいろな情報を集めて、自分のなかに吸収したものが「知識」という感じでしょうか。 私は新しい研究テーマを見つけると、とりあえず関連していそうな本をたくさん読みます。そうして、だんだん考えがまとまってきたと「感じた」ところで、いざ発表資料を書くぞ!と意気込むんですけど、全然言葉が出てこなくてがっかりすることがよくあります。誰か

阿那律【仏教用語解説】vol.25

毎週月曜日は【仏教用語解説】をお届けしています。 第25回の今回は、「阿那律」です。 阿那律 阿那律は、十大弟子のひとりで、お釈迦さまのいとこであったと伝えられています。 十大弟子はそれぞれ最も秀でていた分野を冠して「○○第一」という称号が与えられており、阿那律は「天眼第一」と呼ばれていました。 「天眼」とは、あらゆるものを見ることができる力のことで、物理的に視界を遮られても見通せてしまえたり、未来に於いて人々がいつ死に、いつ生まれるかなども見通すことができたと言われ

「宗門要職に女性が就任しました」「1週間毎日投稿できました」【今週の私的ニュース速報】vol.1

【今週の私的ニュース速報】は、私が個人的に気になっているトピックのニュースを紹介していきます。 今週のラインナップはこんな感じです。 宗門要職に女性が就任しました これは本当に本当にうれしいニュースです。 日蓮宗には「日蓮宗新聞」というものがあるのですが、この新聞を発行している「日蓮宗新聞社」の社長に、日蓮宗女性僧侶の田邉木蓮上人が就任されました。 どうしてこれがうれしいニュースなのかと言うと、日蓮宗新聞社の社長に就任した人は、日蓮宗の「内局」のメンバーになるんです

動画で観るより文字の方が早くて便利なときもある【お寺でわたしも考えた】vol.4

【お寺でわたしも考えた】は、私が日々何となく思ったことをつらつら書いていくエッセイコーナーです。 第4回は、「動画で観るより文字の方が早くて便利なときもある」です。 「チッケ」って何? 最近ヒンディー語の勉強を始めたんですが、先日、YouTubeの動画のなかでインド人の方が、会話中に何回も「チッケ」と言っていることに気づきました。これはよく使われる言葉なのではないか?と思い、調べてみることにしました。 YouTubeで検索 まずはそのままYouTubeで「ヒンディー

立正安国論①【お祖師さまのおしえ】vol.10

【お祖師さまのおしえ】は、もともと「日蓮聖人(お祖師さま)の教えについて簡単に解説する」というコンセプトのコーナーでした。しかしこれも、昨日コンセプト変更した【はじめての法華経】と同様、身の丈にあっていなかったと感じています。 なので、【お祖師さまのおしえ】のコーナーも、「私がお祖師さま(日蓮聖人)の御遺文を少しずつ読んでいく過程を報告するコーナー」にしようと思います。 ちょうどいま、研究所の行事で『立正安国論』が取り上げられそうなので、夏までに『立正安国論』を読み終わる

コンセプト変更【はじめての法華経】vol.7

タイトルのとおり、【はじめての法華経】のコンセプトを変更します。 【はじめての法華経】のもともとのコンセプトは、次のとおりです。 法華経というお経について、やさしい言葉で、わかりやすく解説しようと思って、お寺ブログの方で第6回まで書いていたのですが… 今回、4年ぶりにブログのコーナーを復活させて、第7回を書こうとして、「無理だ!」と感じてしまいました。 内容としては方便品について書こうとしていたのですが、書こうとすればするほど、実は自分が「方便品についてよくわかっていな

正法山 妙福寺【お寺をたずねて三千里】vol.2

【お寺をたずねて三千里】は、「おさるのイエモン」が全国のお寺をお参りしていくコーナーです。 栃木県大田原市の正法寺から目的のお寺までの距離を足していって、三千里に到達するのが目標です。 ※第1回はこちら 第2回目は、「正法山 妙福寺」です。 こんにちは、おさるのイエモンです 中国のおみやげもの屋さんから来ました いまは栃木県の正法寺に住んでいます よろしくおねがいします 今回は、栃木県さくら市の妙福寺さんにやってきました 妙福寺さんは、さくら市唯一の日蓮宗のお寺です

喫茶【くらしかるブッディズム】vol.7

【くらしかるブッディズム】は、昔から使われてきた仏教の言葉を、いま再び見つめ直すコーナーです。 ※第1~6回はこちら。 第7回は、「喫茶」です。 あなたは喫茶店に行くのはお好きですか?最近は「カフェ」という名前のお店の方が多いかもしれないですね。あえて「純喫茶」に行くのも素敵です。 私はコーヒーが好きで、家でもお店でもよく飲みます。最近は遠出することが少ないので喫茶店に入ることは少なくなりましたが、外出先でちょっと疲れてしまったとき、喫茶店に入って、コーヒーの良い香りを

富楼那【仏教用語解説】vol.24

【仏教用語解説】のコーナーでは、さまざまな仏教用語を解説していきます。 ※第1~23回はこちら。 第24回は「富楼那」です。 富楼那はお釈迦さまの弟子で、十大弟子のうちのひとりです。 より詳しい名前は「富楼那弥多羅尼子」と言い、これはサンスクリット語の「プールナ・マイトラーヤニープトラ」を漢字で音訳したものになります。 「プールナ」は「富楼那」、「マイトラーヤニー」は「弥多羅尼」となります。「プトラ」は「子」という意味で、ここだけ意訳されています。 実は、「マイトラ

過去のお寺ブログのコーナーを引き継ぐことにしました【note計画表】

noteを始めて、もうすぐ2か月が経とうとしています。書きたいと思っていた内容を最初の1か月であらかた書ききってしまい、ここ3週間ほど、何も書けずにいました。 そこで、短い記事でも毎日書き続ける習慣をつけるために、タイトルのとおり、過去に運営していたお寺ブログのコーナーをnoteに引き継ぐことにしました。 実は、2019年の終わり頃から半年くらいのあいだ、お寺のHPのブログに色々なコーナーを作って、ほぼ毎日更新していた時期があったのです。各コーナーごとにサムネイル画像も手