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仏教用語解説

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さまざまな仏教用語を解説していきます。 第1~23回はこちら→https://temple.nichiren.or.jp/1081018-shoboji/blog/
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2024年5月の記事一覧

菩薩【仏教用語解説】vol.35

【仏教用語解説】のコーナーでは、さまざまな仏教用語を解説していきます。 第35回は「菩薩」です。 ◇◇◇ みなさん、「菩薩」という言葉を聞いて、どのようなイメージが頭のなかに浮かびますか? 私の場合は、いわゆる「観音さま」(観世音菩薩)のような、慈愛に満ちた微笑みを浮かべた神々しいお方が手を差し伸べてくださっている…というようなイメージが思い浮かびます。 ほかにも、「三人寄れば文殊の知恵」ということわざで知られる「文殊師利菩薩」や、「お地蔵さん」として親しまれている

補陀落【仏教用語解説】vol.34

【仏教用語解説】のコーナーでは、さまざまな仏教用語を解説していきます。 第34回は「補陀落」です。 ◇◇◇ 現在、【はじめての法華経】というコーナーで、『妙法蓮華経』「観世音菩薩普門品第二十五」というお経を少しずつ読んでいます。いわゆる「観音経」と呼ばれるお経です。 このお経では、観世音菩薩(以下観音さま)の名前をとなえたり、一心に念じれば、いつどこにいても観音さまが救ってくださるということが説かれています。また、衆生に合わせて、さまざまな姿に変身して法を解いてくださ

祇園精舎【仏教用語解説】vol.33

【仏教用語解説】のコーナーでは、さまざまな仏教用語を解説していきます。 第33回は「祇園精舎」です。 ◇◇◇ 前回、「精舎」について解説しました。簡単に言いますと、僧侶が仏道修行しながら居住する建物のことです。 「祇園精舎」は、古代インドのコーサラ国の都・「舎衛城」にあった精舎です。お釈迦さまはここで多くの説法をされたそうです。 『平家物語』の冒頭「祇園精舎の鐘の声…」で有名ですね。 名前の由来 「祇園」という名前の由来については、次のように言われています。