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本屋フォッグの活動報告:2024年1月

こんにちは。小さな書店「本屋フォッグ」の店主・イイムラです。
私が何者かについてはこちらの記事を読んでいただけたら嬉しいです。

この記事の内容:開店から約2週間でやったこと

古本市で仕入れ

古本屋をやっていくためには、本を仕入れないといけない。
本を仕入れて、売れたらまた本を置く。
売る前も売った後も仕入れ続けないといけない。

本屋で買う以外にも、古書が集まる場所がある。
僕は月末に西部古書会館(高円寺北)の古書市に行ってみた。
ここは古書店を開いている人だけのためにある場所じゃない。色々な気持ちで本を求める人がいる。
朝10時に入ると、すでに大勢の人。そして多くの人が片手では持ちきれない量の本を抱えていた。

読みたい本ではなくて、売れそうな本を選ぼうと思って本を買ったのは初めてだった。

「本の好きな私がこれだけ好きな本だから、仕入れて並べれば売れるし、みんなも好きになるはず」という誤解から、書店開設の苦悩がスタートする。

冒険研究所書店さんのX https://x.com/bokenbooks/status/1751114391117074565?s=20

Xでこんなポストを見つけて「これだ」と思ったけど、僕は正直まだ理解できていないと思う。
売れる本を選ぶということがどういうことか。
自分の好きな本を選ぶのではないということがどういうことか。

特集紹介レターを作成

棚にどういう本を並べて、どうやって本を売るか。
これについては沢山失敗をして、その都度noteに書きたいと思う。
僕が最初にやったのは「特集づくり」だった。
具体的には、

  1. テーマを設けて本を並べるミニコーナーを作る

  2. テーマを選んだ理由やラインナップを説明する

多くを語らずとも面白く、ついつい本を手に取ってしまう良い棚は1.だけで十分なんだろう(いや、1.すら必要ないのかも知れない)。
「私の好きな本は、みんなも気に入るはず」が典型的な誤りであることは上のポストでも書かれている。
でも、この押しつけがましさにもグラデーションがあると思ったのだ。押しつけがましい順に書くと、

① 本の内容や魅力を文章で細かに説明する or 書評を付ける
② 本の概要とおすすめ理由のおおまかな説明を付ける
③ 「ページをめくる手が止まらない!」などの煽り文句を付ける
④ SNSで表紙と書名を載せる or 本棚で表紙を見せる
⑤ 棚に置くだけ

そこで今回は②のイメージで、特集紹介レターを作ってみた。
つまり、結構うるさい店主のスタンスを取ってみることにした。

特集紹介レター「霧の本屋、開店」

このレターがそもそも読まれない、あるいは購入に繋がらないなら次を考える(数人は持って帰ってくれたみたい)。

看板づくり

前回の記事に載せた「本屋フォッグ」の看板があまりにも頼りない見た目なので、新しい看板を作ることに。
将来、自分がイチから本屋の店舗を作っていくとしたら、DIYで本棚や看板を作ることもあるかも……と思い、木製の小さな看板を試みた。

とは言っても、自分で木材を切ったのではなくて、
ホームセンターで木の立方体を買い、スプレーで屋号をつけただけ。
厚紙に「本屋フォッグ」のロゴの穴を空けて、その厚紙の上からスプレーを吹き付ける。
DIYというより、小学校の図工だ。

味のある(?)ロゴ
木製の看板

素人なりに少し面倒な工作をやってみようと思ったのは、看板やブックスタンド等の棚の細部に店主の人柄がにじみ出て、人柄が伝わると本を買いたくなる人が増えると考えたからだ。

SNS開設

X(Twitter)とInstagramを開設して、こまめに入荷した本を紹介していくことにした。書影を撮る技術も磨いていきたい。
たくさんの本を引きで撮ってもカッコよく、つい拡大して見てみたくなる写真を載せる古書店もあるから、そういったお店を参考にする。

可能性は低いかもしれないけど「明日は店番します!」とお知らせすることで、店主である僕に興味を持ってくれる人もいるかも?

本屋フォッグのSNS
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