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ありがとうも伝えられない

それほど交流があったわけでも、何度も会ったわけでもない。

でも自由奔放な姿が印象的で、周りを楽しませてくれる存在。

初めて会った者を惹きつける魅力があった。

若くして経営者で、事業も上手くやっていたはず。

その人の訃報が昨夜飛び込んできました。

「残念ながら死因はご想像の通りです」と書かれたメール。

しばらく何を意味しているのか理解が出来ない状態でした。

何が起こったの?どういうこと?

詳細は誰も知りません。

楽しい想い出を守る予感

今から3年前に、仲間内で旅行に行きました。

知り合い繋がりでその人も参加していて、初対面。

ちょっとつかみどころがないけれど、相手の心を掴むのは天性でした。

8人での旅は集団行動なのに、ちょくちょく単独行動をしていなくなる。

でも不思議と憎めない。

せっかくだからと全員で記念撮影をすることになった際も。

「あれ?居ない!」

また後で一緒に撮ろうと皆んなで言いながら一旦写真を撮ったものです。

結局、この写真が全員で撮った1枚。

楽しかった旅の想い出に、その人は写っていない。

それに気づいたのは、昨夜連絡をくれた友人でした。

こじつけだし、この日を予感していたわけじゃないけれど。

皆んなの想い出を壊さないようにしてくれたのかなと思ってしまいました。


自分の居場所を守るために出来ること

一体どんなことがその身・その心に起きたのかは謎のままです。

置き去りにされた私たちには知る術も権利もありません。

一つ思うのは、辛さを相談する人がいたのだろうか?ということ。

順調に見えていた仕事・充実していた生活に見えていたのです。

表向きの自分と、本当の自分の差が広がるほど辛さは大きいですね。

本心を聴いてくれる人がいたら・・・とたらればな事を思いました。

よく「自分の居場所を持ちなさい」と言いますね。

待っていても居場所は向こうからはやって来ません。

困ってる、助けて!と言わないと気づいてもらえない。

この一言を言い出すまでが勇気のいる事なんですが。

自分の居場所を自ら作る覚悟で、声を上げて欲しいと思います。

出会ってくれてありがとう

突然のお別れは、感謝を伝えることもさせてもらえないですね。

初めて会うタイプの愛すべき可愛い人でした。

もっとお話したかったし、一緒に笑っていたかった。

お仕事のことも聞きたかった。

私たちが出来ることは、精一杯生きていくことだねと友人と話しています。

もう直接言えないけれど、出会ってくれてありがとう!