節制(テンパランス) 2021/10/12


オ…オデ、日記……書ク…!!
……仲間…守ル!!!








・心優しいオークの戦士になっちゃった。






・火曜日でした。全休だ〜〜〜い!!!

・全休とはいえ、昨日全然終わらなかったゼミの課題をやったり、バイトだったり、寒すぎて何にも出来ない時間があったのであんまり休みって感じではなかったかも。


・バイトのシフトが16時〜21時なので、勤務中に時間を見つけて晩ごはんを食べる必要がある。従業員はメニューと同じものをまかないとして食べられるのでとても助かる。

・2年半も働いていると店側から「まあ大丈夫やろ…」と思ってもらえたのか一人でキッチンを担当させてもらっている。なのでまかないに入れる肉を1,2枚多くしてもバレない。

・バレてたらどうしよう。斬首だろうか。



・働き始めた時は調理の練習としてまかないで色々なメニューを作るようにしていたけど、練習するまでもなく客は思い思いの注文をカマしてくるので、その必要はなかった。

・そうした慣れと惰性を経た僕はもうずっと同じものを作って食べ続けている。そのメニューこそが─



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・知ってる?知らないだろうな。お前らみたいな奴らは。可哀想に…………

急に何?

・写真があったら良かったんだけど流石に撮っていなかった。バイト中だしね。

・うちの店、バックヤードが死ぬほど狭くて米とかをストックしておく棚と洗濯機とイスしかない。だからまかないを食べるときは洗濯機をテーブル代わりにする必要がある。侘しい気持ちになるぜ……


・話を戻そう。この鴨つけそば、シンプルにめちゃくちゃ美味い。それでいて調理手順がつけ汁を作って蕎麦を茹でるだけなので間違える心配もない。

・鴨肉の良い感じの風味が余すところなく溶け出したつゆは蕎麦との完璧な調和を成しており、口に入れると脳裏に「黄金比」の三文字がよぎる。

・今日は死ぬほどお腹が空いていたので調子に乗って2人前ぐらい食べてしまった。でも、後悔は無い。


・食後、業務に戻ると体に異変があった。



・めちゃめちゃねみい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!



・失敗した。急激な血糖値の上昇と満腹感によって僕の脳ミソは穏やかな眠りを要求していた。プール授業の後の国語のような眠気が容赦なく襲いかかってくる。

・幸か不幸か、今日はお客さんも全然来なかったので“無”の時間が多く、職場はいつの間にか睡眠に最も適した場所に変貌していた。ご丁寧にバックヤードにイスもあるし……

・結局、眠気に抗い続けながら何とか退勤まで乗り切った。下手な事をして解雇されたくないので……


・今日学んだことがある。まかないとは“自制”の象徴だ。己の欲を御することが出来ない者のまかないは作り手の身を滅ぼす。慎ましく、己を律せる者のみが真なるまかないを得ることが出来るのだと──



↑   は?????

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