徳教      担当:八木正典

くちにてはおしえずして、我身を立てみちをおこないて人の自ずから変化するを徳教という。
 
 
人が行うことや発言したことに対して、何か基本の考え方が違うのではと思うことがあります。
ただそれをよかれと思って本人に伝えても、意図した受取り方をされなかったり、かえって意固地になるような反応を示されたりすることも増えているような気がします。

何が問題なのだろうと考えていた時に出会ったのが、冒頭の文章です。

「自反尽己」という言葉があります。指を相手に向けるのではなく自分に向けて、すべてを自分の責任と捉え、自分の全力を尽くすという意味です。
人の自ずから変化するのを待つことは迂遠なような気がしますが、先ずは自分の身を正す、自分の思いを正すところに全力を注ぐべきなのだと感じております。

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