『GoProの動画がにじむ問題』を公開しました。
GoProは明るい屋外で使う分にはデフォルトの設定で録画開始ボタンを押せばきれいに取れるいいカメラです。アクションカメラ的には屋外で綺麗に撮影できれば十分でしょう。
旅行カメラとしては、夕暮れ、曇りの日、屋内などで暗い場面もあります。人間の目にはそれほど暗いと思わなくてもカメラには暗すぎる場合もあります。そのときシャッタースピードが「自動」だと、シャッタースピードを遅くして対応します。
写真を1秒間に24コマとか30コマ映すことで動画になります。その1コマ1コマが手ブレしていると映像がひどく見にくいものになります。これをGoProユーザーの間では「にじみ」と呼んでいるそうです。
GoProでは動画を撮影するときに、1/(コマ数x2)より速いシャッタースピードがあるといいそうです。24FPSなら1/48より速い、30FPSなら1/60より速いシャッタースピードがあるといいということです。
ところが暗い環境でシャッタースピードが自動だと、たぶんこれが1/6とか(たぶんです)に落ちます。そうするとセンサが光を受けている途中でもカメラが動いて手ブレになります。1コマがぶれていると動画も滲んで見えます。
シャッタースピードを固定することもできます。しかし1/48で明るい日中撮影したら映像が真っ白になってしまいます。光が多すぎるのです。ここは自動的に1/96とかに落としてほしいのですが、それはできません。
理想的にはISO感度が範囲で設定できるように、シャッタースピードも1/48〜1/1000の範囲で自動ができると便利です。
GoProにはHyperSmoothという安定化機能があります。これは1コマ1コマはくっきり映っているけど、振動で映像が上下しているときに効果的です。一方で1コマ1コマがぶれているときにはどうしようもありません。そういう場合はジンバルを使うとかして対処するのですが、GoProがあまりひどいことにならないように、ソフトウェア的に何とかしてくれたらいいのに、と思います。
GoPro Labsにはシャッター角度固定することでシャッタースピードを1/48未満にならないようにできるそうです。