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社会人2年目の迷走から始まる物語

やっと長い長い学生生活が終わった。
これまで培ってきた知識、経験を使ってどんな仕事ができるかな。将来は世界を飛び回り、日本各地の経済に還元する、そんな仕事がしたい。きっとここなら、、、

2年前の春、「私」はまだ雪の残る北の大地を飛び出して、晴れて社会人になった。すっかり着慣れたリクルートスーツに身を包み、久々の満員電車に揺られながら最寄り駅に降り立った。
私と同じくリクルートスーツに身を包んだ、いかにも新入職員らしき若者達を横目に入社式の会場へと向かう。

私は幼い頃より海外と日本を繋ぐ、そんな人たちに憧れて大学に進学、1年間の留学と2年間の大学院生活を経て現職を選択した。
日本全国に事務所を構え、世界各地に約50の事務所を抱える。入社2年間は東京本部にて研修を受けるが、その先のキャリア、居住地は神(人事)のみぞ知る。そんな組織である。

入社式では理事長挨拶や、我々新入職員の自己紹介、そしてこれから始まる研修の導入が行われた。まだ学生気分の抜けない我々に、ピカピカのPCと職員のIDカードが渡された。
まだまっさらなPCを開け、とりあえずよく見慣れたMicrosoftのアプリ達を触ってみる。

これからこの子とどんな仕事をするのかな。

そんなことを思いながら、入社初日はあっという間に終了した。
それからたった1年半後、、まさかこの子に別れを告げるとも梅雨知らず。


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