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お餅のようにのびのびと

12月の「お山のがっこう」では、おもちつき大会を行いました。

COVID-19から始まり、COVID-19の影響を受けながら1年を終えることになりそうですが、その影響を受ければ受けるほどとにかく強く自然に触れる機会や、食や暮らしについて考えるきっかけの必要性を感じてなりません。

今回のお山のがっこうを終えて強く思ったことが一つあります。

積み重ねていくこと、コツコツでも続けていくことが、人と人との信頼の構築にも、作物との関わりにも重要だということです。

農場に着いた瞬間に子供達が、走り回ったり、よじ登ったり、色んなことに興味をわかせたり。子どもたちにとって、安心を感じ、のびのびと過ごせる場所になってきているのかなあとか考えていました。
こんな環境や、場をつくっていくことは容易なことではないし、とても貴重な事だと思います。COVID-19のことや、農場まで足を運ぶこと、それぞれ色んなことを踏まえて集まっているからこそ、より濃い時間になってきたのかなあ。そんなことを思ったりします。

お餅をせっせとつく人がいたり、焼き芋の周りに集まる人がいたり、お汁ややきもちをしてくれる人がいたり、走り遊ぶ子供たちがいたり…。みんなでつくっている時間だなあとも強く感じました。



子供達も赤ちゃんから中学生の男の子たちまで年齢も性格もバラバラ。だけどなんとなく話したり、遊んだり、共生してる。
お父さんお母さんたちは、自分の子だけでなく、他の子にも声をかけたり、見守っていたり、すごく貴重な関係性になってるなあと思いました。
お兄ちゃんたちについていくことがとにかく楽しかったり、お餅をつくのが楽しくて何回も挑戦する人がいたり、ひたすら食べている人がいたり(私です(笑))…。
老若男女問わず、沢山笑い声が響いていたような気がします。


きっと、そういう人との関係性や、自分と目の前の人との関りみたいなものさえも今となってはなくなりつつある貴重なもので、それによって私たちが大きな意味での「つながり」を知ることすら減ってきてしまっているのかもしれません。有機的なつながりとも言い表せるような気がします。


私は、最初、もっと野菜のこと、土のことを学んだり、触れられる機会をと思ってこのお山のがっこうをはじめようと思ったけれど、
それ以上に、何をとっても

「心で感じる」ことや、「目には見えないつながり」

に気づくことが大切であり、それができる場なのかなあとも感じるようになりました。

きっと感性は誰しもが持っていて、日々人は色んな感情や、感覚を抱いていると思う。
だけどそれに気づく私たちの「敏感さ」のようなものが弱くなっているのかもしれません。

少しずつそんな事も考えながら、活動に落とし込んでいけたらいいなと思っています。

来年も(来月からも)よろしくお願いします。
よいお年をお迎えください。

わになおこ

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