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3年後に必要とされる学生寮を構想してみた

近日のAIの技術発展スピードには驚かされる。
文字生成だけでなく、絵や音楽など様々なクリエイティブ活動がAIによってもっと身近になってゆく感じがしている。
日常的にPC使う人は、より一層その傾向を肌で感じている人も多いのではないだろうか。

だれもが自在にクリエイティブのスキルを使えるようになる一方で、より【本質的なクリエイティブ(クリエイティブを観る目を養う、歴史や背景を理解した上での創出活動)】を学びたいというニーズは増してゆくだろう。
自分の手を使って学ぶこと・人との対話を通じてものを見ることへのニーズが増してゆくのではないだろうか。

より本質的なクリエイティブを学ぶために、社会人でも学校で学ぶ「社会人学生」の存在も増えてくるだろう。
今日は、そんな社会人学生の1ヶ月の居場所になる空間を構想してみたい。
同じ志・関心を持つ学生同士が、学生寮ならではの特別な時間を作ることができる空間を。

ちょっと具体的にイメージをしてみよう
まずは空間から。

同じ空間に暮らしていても、人が人に話しかけるのって意外と難しい。
きっかけ無しで会話が発生するのはレアケースだと思う。

でも世の中には、そんな心理障壁を空間設計で和らげるヒントが沢山ある。
例えば、なにか触媒となってくれる存在。
starbucks社内にはお店にあるものと同じバーカウンターが設置されており、だれもがこだわりのコーヒーを時間をかけて作ることができる。
コーヒーを触媒として、普段ならあまり話しかけない人にも話しかけられるような気がしてくる。

他にも、平面空間より立体空間になっていた方がいいかもしれない。立体的に異なる位置にいることで、人の表情や動きが見えやすくなる。どんな様子なのかをみることができれば、声をかける難易度はグッと低くなりそうだ。

あとは、一方向を向いているのではなく、中央に顔が向くように導く空間設計なども良いかもしれない。目があったり合わなかったりする。目が合っても不自然に見えない構造であれば、目があった瞬間に気まずくならず、すこし微笑みかけることができるだろう。

ビジネスモデルも考えてみる。
社会人学生が、1ヶ月間暮らすことができる寮。その1ヶ月の時間にどれだけの価格を払えるだろうか?
いろんな学生が流動的に入れ替わる。世代も学年も普段の仕事も、家族構成も違う人、ただ一つ、学ぶ志と好奇心をもっていることだけが共通している場所。

一般的なホテルであれば1泊1万強くらい。1ヶ月なら30万。
大学生のための寮であれば、光熱費含み1ヶ月で10万。
となると、月額費は20万/月くらいだったらどうか。20万で運営するには、ユーザー以外にお金を出してくれる存在が必要かもしれない。例えば、人が集まる場所として機能させ、キッチンカーなどの場所代を複収益源にしても面白いかもしれない。

本質的なクリエイティブを知るニーズが高まる3年後の未来

クリエイティブがもっと身近になる3年後の未来。
共通の好奇心をもつ人が出会い、時間を共にし、世界の捉え方を変えてゆく。
私は、そんな未来がくることが楽しみである。