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「注目記事」に選ばれた記事

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「ほんのひととき」が投稿した記事の中で、noteの「注目記事」に選ばれた記事をこちらにまとめています。
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大迫力! 頭上を滑空するアフリカハゲコウ(山口県美祢市)|ホンタビ! 文=川内有緒

 2011年、山口県のある動物園から1羽のアフリカハゲコウが行方不明になった。翼を広げると体長2・5メートルにもなる大型の鳥で、名前はキン。動物園関係者は必死に捜索を続けていた。  9日後、キンは約600キロも離れた和歌山県内で保護された。飼育を担当していた大下梓さんは、キンと再会したとき涙をこぼした。 「もう奇跡でした」  通常、動物園がロストした鳥を見つけるのはとても困難だからである。  そもそも、なぜキンは遠くまで飛んでいってしまったのか──。  脱走? いや

GWに訪れたい!大自然や太古の歴史に触れるスポット3選|飛騨さんぽ

今年の冬はかなり厳しく、「これでもか!」とばかりに分厚い雪に覆われていた街も、4月に入るとあっという間に雪解けが進みすっかり春めいてきた。とはいえ、朝晩はまだ0℃まで下がるような日も多い。(飛騨では6月くらいまでストーブを片付けられない。これは移住して驚いたことのひとつ) みなさんが暮らしている地域はいま、どんな春を迎えているだろう。 さて、今回はGW間近ということで、この時期におすすめの飛騨のスポットをご紹介したい。 1.池ケ原湿原~ 40万株のミズバショウが咲き誇る

観音崎要塞めぐり|新MiUra風土記

この連載「新MiUra風土記」では、40年以上、世界各地と日本で20世紀の歴史的事件の場所を歩いてきた写真家の中川道夫さんが、日本近代化の玄関口・三浦半島をめぐります。第4回は、三浦半島の東南端の岬・観音崎を歩きます。 灯台と砲台 いつも三浦半島の観音崎を眺めている。  僕のマンション(横浜市)の階段の踊り場からは、南に横須賀市が望め、その背後には千葉県の房総半島が重なる。そのすき間が東京湾の浦賀水道で、そこに突き出ているのが観音崎の岬だ。  三浦半島は「要塞半島」とも

南端、三崎港へ|新MiUra風土記

この連載「新MiUra風土記」では、40年以上、世界各地と日本で20世紀の歴史的事件の場所を歩いてきた写真家の中川道夫さんが、日本近代化の玄関口・三浦半島をめぐります。第3回は、三浦半島の南端・三崎港を歩きます。 町おこしの港 もし、あなたが「なにかを変えたいな」と思っているなら  三浦に遊びにきませんか? 近所に散歩にいくような、軽い気持ちでいいんです (中略)   「生きている」ことをお祝いしたくなるような不思議な町なんです  これは、ことし三浦市が発行した、移住・定

歌人・吉井勇と大文字の送り火

偉人たちが綴った日記、随筆、紀行を通してかつての京都に思いを馳せ、時代を超えて人々を惹きつける古都の魅力をお伝えする連載「偉人たちの見た京都」。第3回は、歌人・吉井勇の『洛北随筆』です。50歳を過ぎて京都へ移り住んだ吉井が自宅から見た大文字の送り火。臨場感あふれる文章から、まるで目の前に見えるような気持ちにさせられるでしょう。  京都の夏を代表する風物詩といえば、7月の祇園祭と8月の五山の送り火でしょう。  どちらも歴史ある行事として、昔から京都市民に親しまれてきたもので