【葉々社】“小上がり”のある町の小さな本屋さん(梅屋敷)|本の棲むところ(3)
「小上がりのある物件を探していたら、たまたまここが見つかったんです」
どうしてこの場所にお店を構えたんですかと尋ねると、店主はそう教えてくれた。
ここは京急本線の梅屋敷駅から歩いて1分のところにある小さな本屋さん「葉々社」。駅の西側に伸びる細い商店街を右に曲がると、「本」と大きく書かれた鮮やかな緑色の暖簾が現れる。2022年4月にオープンしたばかりのいわゆる独立書店だ。
地域を支え、地域に支えられる店主は、もともと神保町にある出版社でカメラ雑誌の制作に携わってきた、ベテ