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本の棲むところ

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独立書店やブックカフェなど、本の置かれている居心地のよい空間をふらりと訪ね、ゆるりとご紹介する連載コラムです。
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#独立書店

【青熊書店】青森と熊本の魅力がぎゅっと詰まった4坪の空間(自由が丘)|本の棲むところ(8)

「青熊書店」は、熊本県出身の岡村フサ子さんが夫で青森県出身の岡村豊彦さんと営む、たった4坪の独立書店。その名が示す通り、「青森」と「熊本」にちなんだ本や雑貨が充実している。 場所は自由が丘駅から歩いて5分、3つの店舗が入居するチャレンジショップ「創の実」内にある。創の実とは若者や女性向けに起業を支援する東京都中小企業振興公社が提供するプログラムで、支援には最長1年間という期限が設けられている。 「熊本がずっと大好きで、じつは上京したのも、熊本の魅力をもっと全国に広めたいと

【本屋 南十字】道しるべとなるような本と出会える場所(小田原市)|本の棲むところ(7)

「小田原での暮らしがちょっと楽しくなった!と言ってもらえるような本屋をつくりたい!」 クラウドファンディングでそう呼びかけると、約1か月で目標額の100万円を大きく上回る168万円が集まった。そうして昨年10月、本屋 南十字(以下、南十字)は小田原城の南側、国道1号線沿いにオープンするに至った。 南十字を運営するのは、地元の高校を卒業したそれぞれ別の本業を持つ3人。グラフィックデザイナーで「風鯨社」というひとり出版社も営む鈴木美咲さんが、高校時代の友人である成川勇也さんと

【BOOKSHOP TRAVELLER】全国の魅力的な“本屋さん”に出会える場所(下北沢)|本の棲むところ(2)

*この記事の内容は、2023年1月執筆時点のものです。BOOKSHOP TRAVELLERさんは2023年4月に、祖師ヶ谷大蔵駅の近くに移転しました。 詳しくはこちら ▶ https://traveller.bookshop-lover.com/ まもなくお店を移転されるというツイートを見て、以前から気になっていた世田谷区北沢にあるBOOKSHOP TRAVELLERさんを訪ねました。 下北沢駅から歩いて2分、「本」と書かれた看板の矢印にしたがって外階段を3階まで上ると入