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【13分で解説】僕らが毎日やっている最強の読み方

この動画から得られるもの

今回紹介するのは、「僕らが毎日やっている最強の読み方」という本です。著者はメディアでも有名なジャーナリストの池上彰さん、作家の佐藤優さん。今回の動画から得られるものは「知識の効果的な蓄積方法」です。お二人とも多忙な方なので、どのように知識をインプットしているのか、気になる方も多いと思います。今回の本では、「新聞」「雑誌」「インターネット」「書籍」を基本の媒体として、これらがなぜ役立つのか、実際にどのように使われているのかが丁寧に記されています。記載されている方法の全てを実践することは時間的な制約上難しいと思いますが、学んだことを自分なりにアレンジし、独自の情報網を築くことが重要です。そうすれば、情報化社会である現代で情報に振り回されることもなくなりますし、知識を「武器」や「防具」にすることも可能です。何より、知識を蓄えることが楽しくなってくると思います。忙しいビジネスパーソンも参考になる部分がたくさんあると思いますので、ぜひお付き合いください。それではやっていきましょう!

世の中を「知る」ための新聞

まずは新聞についてです。新聞は月額のコストもかかるし、なんとなく古いイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?確かに月額4000円〜5000円のランニングコストって馬鹿にならないですし、インターネットの無料記事もあるので必要ないように思います。しかし、池上さん、佐藤さんの両者とも、新聞から得る知識を非常に重要視しています。
理由は2つです。1つは情報の信憑性が高いことです。取材や執筆に多大なコストをかけ、校閲を通した後の情報のため、正確な情報が手に入るというメリットがあります。2つ目は、偏った知識にならないためです。後述しますが、インターネットは知りたいことをピンポイントで知ることができる反面、それ以外の情報以外を目にすることが少なくなります。そうすると、自分が知りたいことだけを知識として蓄積するため、偏った知識になってしまう危険性があります。その点新聞は、経済や政治、国際など、一通りの情報に目を通すことができ、世の中を知ることのできる非常に優良なツールであると言えます。
では、著者はどのように新聞を読んでいるのでしょうか?おすすめはこの2つです。1つ目は「2誌以上に目を通すこと」です。新聞社も最近は独自の視点を交えて執筆しているので、同じ事柄でも捉え方が異なることがあります。知識の偏りを防ぐために、2誌以上に目を通すことをおすすめしています。2つ目は、気になる記事をピックアップしておき、あとで時間があるときにじっくり読むことです。忙しいビジネスパーソンは、じっくり時間をかけて新聞を読む時間を確保することが難しいと思います。ましてや2誌以上を読もうとすると、全部読んでいたのでは時間がかかって仕方ありません。まずは、朝の通勤時間等を活用し、タイトルとリード文に簡単に目を通しましょう。そこで気になった記事をピックアップしておき、まとまった時間が取れそうなときにじっくり目を通すのです。そうすると、様々な知識や情報をインプットすることにつながります。参考にしてみてください。

雑誌は「興味・関心・視野」を広げてくれる

2つ目は雑誌です。「雑誌は娯楽で読むものじゃないの?」と思われる方もいるかと思いますが、これは半分正解で半分間違いです。どういうことでしょうか?著者は雑誌という媒体を「興味・関心・視野を広げるために非常に有用なツール」だと捉えています。そのため、娯楽で読むものももちろんあるし、実生活やビジネスに活用するために読むこともあるということです。そう考えると、単純に娯楽だけで読んでいた雑誌の位置づけが少し変わってくるのではないでしょうか?
雑誌の読み方のポイントは2つです。1つ目は「ちょっとした空き時間に読むこと」。後でお伝えする媒体の「書籍」との棲み分けになりますが、時間が多く取れるときは書籍で”知識を深める”、隙間時間が活用できそうなときは雑誌を活用して”知識の幅を広げる”ことに時間を使うと効率的です。雑誌から気になる記事を集め、深堀したい事柄を見つけたら他の媒体で知識を深めていくといった使い方をすると良いでしょう。2つ目は「読む記事を絞ること」。雑誌の一言一句を逃さず読もうとすると、非常に多くの時間がかかってしまいます。忙しい日々を過ごすビジネスパーソンは、「ちょっとした空き時間に読む記事を絞って雑誌を読む」というスタンスで雑誌を読むことで、効率的に知識を蓄えることが可能になります。試してみてください。

上級者向けのインターネット

3つ目はインターネットです。近年、インターネットで情報収集を行っている人がほとんどではないでしょうか?もちろん悪いことではありませんが、インターネットは強いメリットがある反面、気をつけなければならないデメリットもある上級者向けの媒体です。デメリットを正しく把握した上で活用することを心がけないと、思わぬ落とし穴にはまってしまいます。
まず、メリットとしては2つあります。1つ目は速報性です。スマホがあればたとえ地球の裏側で起こっていることも、ネットニュースやSNSで即座に知ることができます。2つ目は、知りたい情報まで最短でたどり着けること。googleやyahoo!などで関連するキーワードを検索するだけで、時間をかけずに自分が知りたい情報を最短で調べることができます。
逆にデメリットは何か考えてみましょう。デメリットは大きく分けて2つあります。1つ目は、信憑性が乏しい情報があること。インターネットには非常に多くの情報が蓄積されていますが、この情報はまさに玉石混交で、有益な情報がある一方で、偽りの情報が存在していることも事実です。この情報を見極める力を持っていなければ、インターネットを使いこなすことは難しいでしょう。2つ目は、効率が悪いこと。言い換えると優先順位をつけることが難しいということです。例えば新聞では、情報収集のプロたちが優先順位をつけて紙面に情報を起こしています。文字の大小、文量の多い少ない、関連記事の紹介など、様々な方法で情報に濃淡をつけてくれているのです。一方、インターネットはどうでしょう?どのような情報でも同じような見え方になっているのではないしょうか?検索して引っかかった情報は正確なのか。正確であっても重要な情報なのか。そのようなスクリーニングが行われていない状況で、私たちがダイレクトに情報収集ができてしまうため、優先順位をつけることが難しくなるというわけです。
ご紹介したメリット、デメリットを認識した上で、インターネットをうまく使いこなし、有益な知識や情報を蓄積しましょう。

書籍は世の中を「理解する」ためにある

最後は書籍です。先ほど新聞は「世の中を知るためのツール」だと紹介しましたが、書籍は「世の中を理解するツール」です。書籍は体系的にまとまっているため基礎知識から学べることに加え、校閲を通した上の情報なので信憑性が高いことがメリットとして挙げられます。さらに、非常にコスパも良いです。著者に直接会って話を聞くための場をセッティングするためには、お金も時間も多くかかりますし、費やしても実現する可能性は低いでしょう。これと比較すると、書籍を購入し読むことは非常にコスパが良いことがお分かりいただけると思います。
書籍を読むときのポイントは3つあります。1つ目は「関連本のまとめ買い」です。自分が深めたい知識の題材が定まったら、関連本を複数買いましょう。複数買って読むと、それぞれの書籍の元となっている共通の「タネ本」が見つかります。そのタネ本を熟読することで、自分が知りたい知識を深めることができます。2つ目は「本との向き合い方を決めること」です。やり方を簡単に説明します。実際に書籍を購入した際に、まずその内容を「理解できる本」と「理解できない本」に分けます。理解できる本はそのまま読むことができますが、理解できない本はなぜ理解できないのかを「知識がないから」と「下手な本だから」とさらに2つに分けましょう。そうすると、知識がない場合は知識を補填しながら読み、下手な本は読まないという選択をすることができます。効果的な知識習熟には、「何を読まないか」を選択することが非常に重要です。3つ目は、「無理やり時間を作って読むこと」です。著者のお二人は、読書の時間を設けるために「酒」と「インターネット」を生活から遠ざけています。他にも、通勤時間を使って読むなど、読書時間を積極的に確保するなど、書籍からインプットするための癖をつけることが重要です。
以上の3つを参考に、効果的な読書を心がけましょう。

まとめ

この動画では、「知識の効果的な蓄積方法」を習得するためのポイントについて紹介してきました。著者は「新聞」「雑誌」「インターネット」「書籍」という媒体をそれぞれ使い分けることで、膨大な情報を選別してインプットすることができています。重要な共通点を一つ挙げるとすると、「何を読まないか」を決めることです。目の前の情報の信憑性等を見極めた上で何を読まないかを選択することで、知識のインプットの効率は非常に高くなります。繰り返しになりますが、この動画をみた後で重要なことは、学んだことを自分なりにアレンジして、独自の情報網を築くことです。一人でも多くのビジネスパーソンが、この動画を見て効率的かつ効果的な知識の習熟方法を確立できることを祈って、本動画を終わりたいと思います。お付き合いありがとうございました!それでは。

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