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【7分で解説】最強の働き方;世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓

はじめに

頭がいいことと、仕事ができるというのは、必ずしも一致しない。この言葉に、みなさんも恐らくうなずいているのではないでしょうか。

この本は、外資系金融機関や大手コンサルティングファーム、そして多くの国際的なコンサルティングプロジェクトにも参加経験のある、まさにグローバルエリートと言えるムーギーキムさんという方が書かれた本です。

学歴やIQといったいわゆる頭のよさに関わらず、いい仕事をするための方法が全部で77個書かれていて、その内容は誰でもすぐに取り入れられる基本的かつ具体的なものばかりです。

しかもおもしろいのは、それらの内容は全て、著者であるムーギーさんが周りにいる一流のエリートビジネスパーソンから怒られたり、説教されたりしたことから取り上げた内容だそうで、それぞれの内容を、ちょっとしたエピソードと共に紹介されています。

今回の動画では、それらの内容から一部をピックアップしてご紹介いたします。
誰でもすぐに実践できる汎用性の高い内容ばかりですので、きっとみなさんのお役に立つと思います。


一流は基本を大事にする

一流の仕事は、一流の基本の積み重ねです。本書の中では、全身全霊を傾けてグラスを徹底的に磨くバーデンダーの話が出てきますが、一般企業に勤める会社員にとっての基本とはなんでしょうか。それは、一つ一つのメールであり、毎日作る資料です。

メールの返信速度は、それだけで仕事能力全体が判断される重要な要素だとムーギーさんは言っています。
たかがメールの返信くらいと思ってはいけません。「今できる仕事は、今すぐ片付ける」という習慣が身についているかどうかが、メール返信の速さから判断されるのです。必ずしも、メール返信が早いからといって、仕事ができるというわけではありませんが、仕事のできる人は総じてメール返信のスピードも早いというわけです。

そしてそのメールの文章にも気をつけましょう。文章能力は、その人の思考が論理的かどうかが如実に現れ、仕事の能力がそこで見抜かれてしまいます。一流のビジネスパーソンほど短く明快なメールを、先ほどのように一瞬で返してくるそうです。そんな人は、当然周りも一流に囲まれて仕事をしているわけですから、長いメールを書いて相手の貴重な時間を奪ってはいけない、あるいは長いメールだと読んでもらえない、という思いが自然とそういう文章に現れているのかもしれませんね。

もちろんこれは資料作りでも同じことが言えます。100ページの大作を長時間かけて作ったところで、相手には読んでもらえません。内容をシンプルにし、数枚できちんと伝えることの方が、”伝える”という意味ではよっぽど重要なのです。


仕事を完璧にこなしても一流とは言えない

次にご紹介するのは、心構え、つまり一流のマインドセットについてです。頭もいいし学歴も高い、しかも仕事はソツなくこなしているのに、なかなか出世しないという人が、もしいたとしたら、そこには”主体的なマインドセット”の弱さがあるのかもしれません。その人が、一流のビジネスパーソンに変身を遂げるために必要な、”主体的なマインドセット”には2つのポイントがあります。それは、「企業家精神」と「目線を高める」という二点で、この心構えがあるかないかが、一流のリーダーと、頭はいいけど一流になれない人とを分けているのです。

「企業家精神」で重要なことは、自分がやるべき仕事を自分で考えているかどうかです。もちろん仕事は上司から指示が来るわけですが、単にそれをこなすことだけを考えていては一流にはなれません。何が会社にとって価値があることなのかを自分で考え、能動的に仕事をしていく姿勢が必要です。自分で始めた仕事は、上司からの指示よりも、責任感が大きくなりますし、情熱も生まれます。そのようにして出た成果は、受動的な仕事のやり方では絶対に生まれません。一流のビジネスパーソンはそういう成果を出し続けているのです。

次に「目線を高める」ですが、簡単に言えば、アウトプットのレベルをもっと上げよう、という意味です。本書では、「寿司屋は正直、値段の差ほど、味に違いはない」という話が出てきます。値段の桁が違う寿司屋に行くのは、その寿司屋の哲学にお金を支払うため、というわけです。つまり私たちの日々の仕事も、今より高い価値をつけるためには、今まで以上に細部にまで徹底的にこだわらなければならないということです。もちろんそのこだわりは自己満足ではなく、顧客に対する価値として伝わるものでなければなりません。


さいごに

本書では、今回の動画で取り上げた「一流の基本」「一流のマインドセット」の他にも、自己管理、リーダーシップ、自己実現についても書かれています。
そして、この本に書かれていること全てに言えることですが、これらの内容全てをバカ真面目に実践したほうがいいというわけではないと思います。

例えば冒頭に挙げたメール返信のスピードについても、返信速度を上げることだけが大事なのではなく、その裏にある、面倒なことを後回しにしないで、今できる仕事は今片付けてしまうという姿勢の部分が大事なのです。

さいごに、この本はとにかく読みやすいという印象を持ちました。難しい表現は極力抑えられていて、文章のリズム感もとても心地がいいのです。著者のムーギーさんもそこにはこだわったそうで、普段読書をしない方でも手に取りやすい本なのではないでしょうか。ご興味のある方は是非本書を手にとってみてください。それでは。

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