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【8分で解説】AI vs. 教科書が読めない子どもたち

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皆さんこんにちは。

本日は「AIは人間の仕事を奪うのか?」というテーマでお話しさせていただきます。

AIは「人工知能」と訳されており、この技術のおかげで我々の生活は劇的に便利になりました。音声認識システムのSiriやAlexaが分かりやすい例ではないでしょうか。

さて、皆さんはこんな話を聞いたことはありませんか?

「あと数十年でAI技術は目覚ましく発展し、今存在しているほとんどの仕事はAIによって代替される」というような、人間の代わりにAIが働くという話です。

書籍でも「無くなる仕事、無くならない仕事」というような本も出てきております。

本日は、AIがどれだけ人間の仕事を代替できるか、AIが出来ることは何なのかということに焦点を当ててお話していきたいと思います。

AIについての誤解

まず初めに、AIについての誤解を解きたいと思います。

「シンギュラリティ」という言葉はご存知でしょうか?簡単に説明すると、人工知能が人間の知能を超える時です。難しい言葉で言うと「技術的特異点」とも言われます。

人間が作ったAIが、AI自身の力で知能を高め、やがては人間の知能レベルを超え、神のような存在になる。まるで映画のような世界ですが、その時代が到来するとも言われています。

しかし、断言しますが、そのようなことは起こりえません。そのような時代を期待する人も多いと思います。しかし、そのような時代は、我々が存在している時代には確実に来ません。

なぜかというと、AIといってもコンピューターです。コンピューターは基本的には計算しかできません。四則演算しかできないのです。つまり、計算式で表わせることができる人間の動作であれば、AIに代替が可能といえます。

しかし、人間の動作は計算式で表せるほど単純なものでしょうか?

AIが得意としていること

人間には他人と意思疎通を図るためのコミュニケーションや物事に対する意味の理解、様々な状況を突破する判断力を身に着けています。

このような「人間らしさ」はAIにはありません。また、今後この「人間らしさ」を表現できる数式でも発見できない限り、AIが身に着けることはありません。

つまり、AIが得意としていることは計算だ、という事を頭に入れておきましょう。

計算をするような業務は、AIに代替されやすいという事です。

この点を踏まえて、AIが我々の仕事を奪うのかを説明していきます。

AIが我々の仕事を奪うのか

まずは、AIは計算が得意でも人間でいうとどのくらいの知能を持っているのかを知っておく必要があります。

結論から言うと、今のAIは大学で言うとMARCH(明治・青学・立教・中央・法政)レベルの偏差値を持っています。センター試験では大体上位20%の位置です。つまり、すでにセンター試験を受ける高校生の80%には知能ではAIの方が勝っているという事です。

いかがでしょうか。衝撃的な答えかもしれませんが、これが現実なのです。

AIは、計算が得意でMARCHに合格できるレベルの偏差値を持ち合わせている。今のAI技術はここまできているのです。

例えば皆さんが経営者だったらどう考えるのでしょうか。

24時間働くことができ、人件費も抑えることができるAIに投資するか、労働基準法やさまざまな法律に則り、老化や退職のリスクを抱えながらも、人間を雇うか。

企業は利益最優先ですから、AIの導入によりコストが下がるのであれば、こんなうれしいことはないでしょう。

AIのような科学技術が業務効率化を目的として導入されるケースは珍しくありません。

「日本は終身雇用だから大丈夫」と思っている人もたくさんいると思います。

しかし、IT技術やAIの導入を延々と先延ばしにしてしまうと、国際的な競争力が下がってしまい、諸外国との格差が生まれてしまいます。これは先進国である日本にとっては避けておきたい問題でしょう。

仕事を奪われた人たち

一番の問題は、AI導入によって仕事を奪われた人たちが、次に働くところはあるのか?ということです。AI導入によって新たな仕事や雇用が生まれてくる可能性もあります。

しかし、AIに敗れた人々がこのような仕事に就くとは考えにくいです。

つまり、企業は人手不足で困っているにもかかわらず、求めている仕事を出来る人がいない。そして、社会には失業者が溢れている、というシナリオが想定されるのです。

こうなったら、仕事を奪われた人は低賃金で働かざるを得ません。いや、もっというと、AIに奪われやすい単純労働やマニュアルに沿ったような業務は、賃金の安い国に移動してしまう可能性だってあるのです。

時代の変化や技術革新により、これまで奪われた仕事はたくさんありました。新聞配達だって、携帯でニュースが読めるようになったために衰退している一方ですし、牛乳配達も近くにコンビニエンスストアができて、衰退していきました。

しかし、このAI導入による仕事の奪われ方は、これまでとは比べ物になりません。

お伝えしたように、失業者には出来る仕事がなくなっていくのです。一人一人の労働価値は下がっていくことでしょう。

これからも残り続ける仕事

このような未来が想定できる今、私たちはどうすればよいのでしょうか。

その答えは、「これからも残り続ける仕事」に隠されています。

オクスフォード大学の研究チームによると、

1位:レクリエーション療法士

2位:整備・設置・修理の第一線監督者

3位:危機管理責任者

4位:メンタルヘルス・薬物関連ソーシャルワーカー

5位:聴覚訓練士

6位:作業療法士 

いかがでしょうか。出来そうな仕事はありましたか?

これらの仕事の共通点を探してみると、コミュニケーション能力や理解力を求められる仕事や柔軟な判断力が求められる仕事がランクインしています。

このような人間らしさを発揮できる仕事は、AIに代替されにくいといえます。

皆さんの今やられている仕事はどのような仕事でしょうか。

AIに代替されるような仕事ですか?そうではないですか?

AIと共に仕事をしていく未来はもうそこまで来ております。

これからは人間らしい仕事が残っていく時代です。未来を想定して、今の仕事を見つめなおすきっかけにしていただければと思っています。

では。


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