第7話 どこかで聞いた事があるような無いような昔ばなし
-前回のあらすじ-
領主ザル・マンキィは、なんと英雄「初代・桃太郎」の子孫であるTAROのお供でした。しっぽを必死に探していたのは鬼ヶ島フェリーの乗船スタンプを押してもらう為だった事も分かりました。一方、一人で来るはずのマンキィを待ち伏せするカニ太郎たちの周りには、ゾロゾロと人が集まって来て…
・・・ 第7話 ・・・
ピーヒャラ、ピーヒョロ、ピーヒョロロー🎵
ドンドンドコドン、ドンドコドン🎵
キンタ、キンタ、キンタロウ🎵
ウラウラウララ、ウラシマタロウ🎵
カニカニカニニン、カニタロウ🎵
モモモモモモモ、モモタロウ🎵
もひとりいたけどダレダロウ🎵
ピーヒャラ、ピーヒョロ、ピーヒョロロー🎵
ドンドンドコドン、ドンドコドン🎵
カニ太郎「おいおいおいおい、いったい何の騒ぎだよ?」
Uちゃん「今思い出したうっす。今日は松上村塾の開塾記念祭だったうっす!」
カニ太郎「記念祭は来週って貼ってあったぞ?」
Uちゃん「そういえば日にち変更のメール来てたうっす!」
カニ次郎「そうか、やっぱウチにもスマホ欲しいな、なぁ太郎ちゃん。」
カニ太郎「そうだな、帰ったら母ちゃんに相談しよう。しかし、めちゃくちゃ来てるぞ! 3~40人どころじゃないな! 作戦は一旦中止だな。おむすび回収~!」
30分もすると、広場は開塾記念祭を祝う群衆でごった返してしまいました。もっとも群衆の大半は笠地蔵の団体なのですが。
TARO「開塾祭、今日だったか?」
キジキジ「はい、すみません。前回の鬼ヶ島監査中に連絡が来ていたようでして見落としてしまったようです。申し訳ございません。」
ワンワン「わんわん。(しっかりしろよ~)」
TARO「そうか。まぁいい。いい加減飽きて来てたからな。」
ワンワン「わんわん。(愛人にはアマいな~)」
マンキィ「出品者はどこだぁ?」
笠地蔵一行
「いや~、前夜祭楽しかったな~」
「そだな~」
「それにしてもカワイかったよな~、杵子ちゃん」
「今日も杵子ちゃん来るといいな!」
「そういえば今日のど自慢大会やるらしいぜ」
「俺、替え歌の新ネタ作ったんだよ~」
「おぉ~、それは楽しみだねぇ~!」
「今回はさ、他の村にも招待状出したらしいぜ」
「あ!俺さっき金太郎みた!金太郎のクマってツキノワグマだったんだな!」
「オレはカミツキガメ見たぞ?」
「それって浦島さんのカメかな?エグいのに乗ってんだな。てっきりウミガメかと思ってたわ。」
カニ太郎「なんか計画ズレちまったな。」
カニ次郎「そうだね。おむすびどうする?」
カニ太郎「とりあえず、そこの棚に置いといてくれる?Uちゃん、腹へったら食べていいからね。」
Uちゃん「サンキュ~うっす。」
ピーヒャラ、ピーヒョロ、ピーヒョロロー🎵
ドンドンドコドン、ドンドコドン🎵
キンタ、キンタ、キンタロウ🎵
ウラウラウララ、ウラシマタロウ🎵
ピーヒャラ、ピーヒョロ、ピーヒョロロー🎵
ドンドンドコドン、ドンドコドン🎵
第7話 おわり
ーあとがきー
カニ太郎たちの作戦は、開塾記念祭によって決行できなくなってしまいました。今回の特別な記念祭には、カニカニ村外からも多くの著名人が集まって来たようです。これまでにないイベントも開催されるようですが、いったいどんな展開になっていくのでしょうか。そしてしっぽの行方は…
第8話へ続きます。
お読みいただきありがとうございました😊
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