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第3話 どこかで聞いた事があるような無いような昔ばなし

-前回のあらすじ-
領主ザルのマンキィにボコボコにされたカニ太郎が生きていました。またカニ母さんの告白により今回の事件の発端となった出来事も判明しました。カニカニ村の村人たちと領主ザル・マンキィの関係は今後どうなっていくのでしょうか。

・・・ 第3話 ・・・

 カニ次郎「arekore-arekore-kakukaku-shikajika-arekore-kakukaku...… という事らしいんだ。」
カニ太郎「な~るほどねぇ。そうだったんだぁ。」
カニ太郎「分かった。許さねぇ。」

 カニ次郎「え? 話聞いてた?」
カニ太郎「聞いてたよ。でもさ、やっぱりサルが先に母さんを罵ったんでしょ?」
 カニ次郎「まぁね。」
カニ太郎「大体さ、サルはさ、血の気が多すぎるんだって。顔も尻も赤いじゃん。」
 カニ次郎「それは形質だから。」
カニ太郎「サル自体は嫌いじゃないけどね、あの領主ザルだけは何とかしないと。」
カニ太郎「とりあえずさ、おむすび作ろう。」

 カニ次郎「何故おむすび?」
カニ太郎「考えがあるんだよ。(థ◡థ)ニヤリ」



ズドーン。ズドーン。ズドーン。ズドーン。
 「ウ~ッス! ユーちゃんこと、うすでう~っす!」
カニ太郎「お~、Uちゃん! わざわざありがとね~っ!」
 Uちゃん「ウ~ッス、OKっす。OK~っす! で、何するうっす~?」
カニ太郎「おむすび作りたいんよ。」
 Uちゃん「おいらじゃ米は炊けないから、おむすびは作れないうっすよ?」
カニ太郎「まじ?」
 Uちゃん「そうっすよ。臼で作れるんは、おむすびじゃなくておモチうっすよ?」
カニ太郎「そうなんか?」
 カニ次郎「そだよ。」
カニ太郎「Uちゃん、ゴメン!間違えた。また今度頼むわ。ゴメンゴメン!」
 Uちゃん「OKっす。OK~っす! じゃ、また呼んでちょうだいうっす~」
ズドーン。ズドーン。ズドーン。ズドーン。


2時間後…


ズドーン。ズドーン。ズドーン。ズドーン。
Uちゃんが戻って来た。
 Uちゃん「帰りのバスに乗り遅れちゃったうっすから、今晩泊めてくれないうっす?」
カニ太郎「そっか、そっか、ゴメンネ、ホント。泊まって泊まって。」
 Uちゃん「サンキュウ~ッス。」
 Uちゃん「あ、それからうっすね、途中の傘地蔵さん家の前にコレが落ちてたうっすけど、何か分かるうっす? どっかで見た事ある気がするうっすけど、思い出せないうっすよ。」
カニ次郎「コレってさ、もしかしてさ、、、、アレなんじゃね? ね、太郎ちゃん。」
カニ太郎「コレは、、、たしかに、、、アレ。だな、、、」
カニ太郎「Uちゃん、、、グッジョブすぎだよ~ (థ◡థ)ニヤリ」

第3話 おわり。

ーあとがきー
お米を炊く道具が何かを知らなかったカニ太郎は、間違えてうすのUちゃんを呼んでしまいましたが、たまたまUちゃんが傘地蔵さん家の前で拾って来た「アレ」を見て名案を思い付いたようです。その名案とはいかなるものなのでしょうか。

第4話へ続きます。
お読みいただきありがとうございました😊

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