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じゃこごはんの昭和なルーツについて

昭和を懐かしむnote へようこそ!
昭和時代の良き想い出を掘り起こしてみたいと思い、noteをはじめました。

『ちりめん』と聞けば、食いしん坊の私は真っ先にスーパーでシラスと一緒に置かれている『ちりめんじゃこ』をイメージしてしまいます。

シラスは水分が多くフニャッとしています。
ちりめんじゃこは乾燥していてシワシワ。
今日はどっちの気分だぁ? シラスとじゃこ、どっちにするぅ?
え~っ?シラスはシラス自体に醤油が染み込んで美味しいしぃ~、でもちりめんじゃこに染み込まないでこぼれた醤油がご飯に染み込んだのもまた美味しいしぃ~
などと、気色悪い自問自答が始まります。
そうやっていつも後ろの方に迷惑をかけているであろう私からスーパーのバイヤーさんへの提案があります。
『シラス&じゃこのハーフ&ハーフ』出したら売れるで~
少なくともここにヘビロテ確定が一人はおりますよ!

と、前置きはこの位にしておきまして、
私の故郷は滋賀県北部に位置する長浜市という所なのですが、古く(1300年もの歴史があるそうです)から養蚕業が盛んな地域でして、同時に絹織物の地場産業も栄えておりました。それは規模は縮小したとはいえ、現代も変わらず日本が保護すべき重要な伝統産業となっています。
私がまだ小さい頃によく遊びに行っていた友達の家の真横が織物工場でして、ガシャコンガシャコン、ガシャコンガシャコン、ガシャコンガシャコンと延々と機織り機の音が鳴り続けていました。遊びに夢中だったせいか、そんなに煩くは感じなかったですけどね。
私の中では懐かしい、『昭和の音』のひとつになっています。

冒頭でお話しました、ちりめんじゃこの『ちりめん』は、ここ長浜の地で江戸時代に独自に進化した浜ちりめん、その元となった京都・丹後地方の丹後ちりめんなどを代表とする『ちりめん織(縮緬織)』が語源となっているようです。じゃこの縮れっぷりからして(そうだろうな~)とは感じていたので、ちりめん織の機織り音を聞いて育った身としては嬉しい気分です。

『ちりめん織』という名前だけでピンと来ない方でも現物をご覧になると「あぁ~、これ!」とすぐにお分かりになると思います。表面がシワシワに縮んでいる織物の事ですね。和物衣装などでは特に多く使用されていますし、近年人気のつまみ細工などでもちりめん生地が使われていますね。

ちりめん生地

そういえば、幼稚園で工場見学に行った時の写真があるんですよ。
片手にちりめん生地を握りしめて、一人だけめっちゃバカ笑いしている瞬間を激写されておりまして。
一体、ちりめん工場のどこをどう見ればバカウケする要素があるのか甚だ疑問ですが、ま、そんな幼少時代を過ごしたのは、良き昭和の時代でした。

最後になりますが、穏やかで素敵な滋賀県長浜市です。
ご興味がありましたら、観光所のHPを紹介させていただきますので是非のぞいてみてください。 え~とこやでぇ~、ほんま。
・・・ 長浜・米原を楽しむ観光情報サイト

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