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学校も企業も大切なものは変わらない part4


トヨタ・コニックさんについて深堀りすればするほど、
教育の視野だけでなく自分自身の心が広がっていく感じがしています。
前回に続き「きたもっく」さんの記事から
心を豊かにしていきます!


1 子どもと一緒に作る

大事にしていたのが、来ていただいた方ともう一度「場の構成」ができるかどうかということでした。お金をかけて、他の事業者の協力を得てやる方法もありますが、来ていただく方達と“一緒に作る”というのが、お金がない・ノウハウがないときにやる一番最高の方法でした。

この文章を読んだ時に真っ先に閃いたのが
学校の主役は誰だ、ということです。
キャンプ場での事業者と利用者が顧客関係ではないように、
学校でも教師と生徒に主従関係は存在しないはずです。
そもそも学校の主役は「生徒」です。
それにも関わらず授業ではほとんど教師が話しています。
学校行事のプログラムも決められたものをこなしています。
修学旅行にいたっては行程表からしおりの印刷までやって、
生徒は配布されたプランに従うだけです。
今までは黙って従う生徒が良い生徒と思われていましたが、
これからは前例踏襲の意識を無くさないといけません。
黙って指示に従うのはAIの専売特許です。
これからを生きる生徒は自分で考えて行動していく力が必要です。
授業を「受ける」という言葉も変えていかないと、
いつまでたっても教師に「やってもらえる」と思ってしまいます。
きたもっくさんの「場の構成」は
学校でいう「学びの構成」として考えていきたいです。

2 最上位目標の共有

一時非常に人気を博してキャンプ場業界の“夢の国”と言われたこともありました。ただ私たちは“夢の国”を作りたいと思っているわけではなかった。これは上手く伝えられていないと感じました。僕たちは夢を売るわけではないのですが、その路線でいくとバーチャルな夢を売るためにどんどんモノを作っていく必要がある。イベントもどんどん大規模にして記憶に残るようなものを作り続けることになる。この路線をやめなくてはらない。

この言葉には心が痺れました。
今さえ良ければいいわけではない。
良いことをしている自分に満足しない。
目の前の快感に陶酔せず、
大切にしたいものを見失わないためにも
最初に考えた目標を失くさないようにしていきたいです。
学校でいえば
「大学に合格すればいい」
「大会で優勝したらいい」
「無事に卒業してくれればいい」
このような風潮が強く残っています。
日本中の色んな学校で共通している目標は
「生徒たちが生きる力を身につける」ことです。
大学に入ってからも主体的に学べる思考力は、
授業を受けたり宿題をこなすだけでは身につきません。
大人になってからもスポーツを続けるには、
学生の間の練習時間も再考してはどうでしょうか。
大人になってから仕事や生活で行政保護を受けてしまうことにならないように、
卒業よりも大切にしたい学びがあるのではないでしょうか。
教師にとっての幸せは「生徒が幸せに生きていくこと」です。
きたもっくさんと同じようにもう一度原点に回帰し、
今よりももっと先の未来を子どもたちと一緒に考えていきたいです。

3 学校の再生成

建物の作り方や道路の作り方、樹木は四季折々の変化を見せるので、どう配置するか。そんなことがキャンプ場をやる中で見えてきました。これの視点は、家族再生の場がキャンプ場という事業形態と非常に相性がよかった。
そして、場づくりをやってきたノウハウを、社会を構成する企業、学校などさまざまな組織体に届けられないかとも考えました。組織体も人と人の関係性なので壊れるんです。特に時代が大きく変わる場合は壊れやすいです。再生して、活力をもう一度組織体に生み出したい経営者の方はたくさんいる。そこで働いている人たちも活力を生み出していきたいと思っている。

設計図を見直しているような気分で文章を読んでいると、
学校の時間割やカリキュラムが頭に浮かびました。
経済成長期に金の卵と呼ばれた人材と、
彼らを社会につなげるための学校の役割を考えると、
詰め込み式のカリキュラムは時代のニーズに応えていました。
では現在はどうでしょうか。
平成と令和のたった30年間でここまで変わってしまいました。

学校という組織や教師と生徒の関係性も壊れているのかもしれません。
ただ、この記事を読んでいたら壊れてもいいのだと思えました。
壊れたから再生できるのかもしれません。
超回復を繰り返した組織は前よりも強くなります。
壊れることや壊すことを恐れずに、
組織の再生を前向きにやっていきたいです。
学校に活力を見出すためにも
やっぱり軽井沢に行ってみたいです!

トヨタ・コニックさんも魅せられている修復力は、
崩れかけている学校に求められる対応力なのかもしれません。
活火山の浅間山麓の大自然だからこそ
身につけられる力なのかもしれません。
そう考えると、過疎地域の学校にもたくさんのメリットが見えてきます。
視点を変えて視野を広げて、
明日からの学校をもっと豊かにしていきます!

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