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福岡市をバークレーのような「市民がつくる」まちに!

小学生の女の子も発言できるバークレー市議会

 荒木議員の秘書になるより、さらに前のことです。20年近く前に見た『バークレー 市民がつくる町』というビデオで、とても驚いたシーンがありました。
 2001年の同時多発テロ事件のあと、アフガニスタンへの空爆に全米で唯一反対決議をあげた市があります。それがバークレーです。そのビデオには、バークレーの市民がどのように政治に関わっているのかが描かれていました。
 その中で私が一番驚いたのは、小学生の女の子が議会で「自転車で通学したいから、駐輪場の増設をしてください」と発言していたシーンです。それに対して議員は「議会で取り上げましょう」と応えていました。
 

市民の声に寄り添わない福岡市議会の実態

 日本で議会を傍聴するとき、いろんなことが禁止されています。スマホで写真や動画を撮ることもできません。録音もできません。ましてや、発言することなんてできません。ただ黙って聴くだけしかできないのが、日本の議会のルールです。日本国憲法で「国民主権」が謳われていますが、日本の議会では、主権者である市民はあくまで「傍聴者=傍らで聴く者」でしかありません。
 日本の議会でも、市民が「○○してほしい」という要望を「請願」という手法で意見をすることはできます。
 しかし、福岡市議会では請願を審査するときに3分間だけ市民1人が発言することができますが、その発言は記録には残りません。また、請願の審査で結論が出ることはほとんどなく、「継続審査」と言いつつ、2回目の審査が開かれることないまま放置されることも少なくありません。
 さらに福岡市議会では、7年前まで(2015年まで)請願の審査において採決をするときに「傍聴者(市民)を追い出す」ルールとなっていました。しかし、このおかしなルールは市民の声で見直すことができました。

福岡市議会にも「市民フリースピーチ制度」の導入を!

 日本でも、愛知県の犬山市議会では「市民フリースピーチ制度」を作り、市政に関することなら何でも自由に発言することができます(1人5分以内、最大7人まで)。
 福岡市議会でも、政党の違いを超えてオール議会で、市民の声を聴き、政策につなげていくための仕組みづくりが必要だと、ほんかわ知明は提案しています。
 議会の古いルールを変え、市民に開かれた議会に変えていきましょう!

【参考サイト】

 福岡でも何度か『バークレー 市民がつくる町』を使って学習会をしたことがあります。直近では2016年1月に後藤富和弁護士を中心に「terra cafe kenpou」で企画していただきました。
https://ohashilo.jp/event/siminngatukuru/

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