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国公認の児童誘拐組織、児童相談所の恐るべき実態

 昨日、児童相談所に関するシンポジウムに参加して来た。その中で被害者による事例紹介があったので、まずはそちらをご紹介する。

ある被害家庭の事例

母親による一時保護の経緯説明

 小学校で娘が友達とトラブルを起こし、担任から連絡帳4ページに渡って事の経緯を説明される。

 連絡帳を見た父親がその事で娘を注意したところ、親子喧嘩に発展し父親が娘を叩いた。

 その時に顔に跡がついてしまい、翌日小学校より児相へ通報され娘は一時保護。

その後、娘が父親に叩かれたときに家にいたということで息子も一時保護。

一時保護された息子さんのレポート

 僕が受けた一時保護について説明します。

 僕たち家族と全く関わりがなく、僕や妹のことを知らない人間が児相に通報しました。

 そして児相は僕たち家族を虐待家族と疑い、僕と妹を一時保護しました。

 なぜ一時保護されるのか、 どのくらいの期間保護させるのか、 これからどうなるのか・・・
説明はありませんでした。

 説明されることなく、 僕はある日突然、 一時保護所に閉じ込められました。

 僕が一時保護されていた期間は2020年2月下旬から4月末でした。

 一時保護所では、男女別々にされ、 男女間の会話を禁じられました。僕と妹は話すことを禁じられました。

 食事は、小学校低学年から中学生まで全員同じ量が配られ、完食を義務づけられました。

 私物は問答無用で全て没収されました。

 TV・ラジオ・新聞・インターネット・・・全ての情報収集手段を封鎖されました。
 コロナ・緊急事態宣言に関する情報を得ることは出来ませんでした。
 当然、タレントの志村けんさんが亡くなられたことも知りませんでした。

 電話・メール・手紙・・・一時保護所の外との連絡手段も封鎖されました。

 学ぶための環境も奪われました。

 一時保護所から出るために、本名を名乗ることを禁じられました。

 住んでいた家に帰ることを禁じられました。

 通っていた小学校に登校することを禁じられました。

 産まれてきてからの父親との思い出の品を全て処分するように、指示されました。

 一時保護されたときだけでなく、一時保護所の中のルール・一時保護解除後の条件、その全てにおいて、 児相から僕たちへの説明は一切ありませんでした。
 当然、僕たちは意見を述べる事さえも許されませんでした。
 児相の指示に全て従わなければなりませんでした。

 僕たちの知らないところで、知らない大人達が勝手に僕たちのことを決めていきました。

息子さんの感じた児相の問題点

 この息子さんが、逮捕された人のケースと比較して児相による保護の問題点をまとめている。上のレポートと内容は重複するが、彼の思いが込められている。

【矛盾を感じる日本のシステム】

 逮捕された人は人権が保障されているようです。
 虐待を疑われて一時保護された子ども達は、何一つ悪いことをしていないのにも関わらず、人権が保障されていないように感じます。

 いくつかの具体例を挙げていきます。

① 一時保護の説明がない
 悪いことをして逮捕される人は、 裁判所からの逮捕状を見せられて説明があって逮捕されるそうです。
僕たちは、どうして一時保護されるかの説明をしてもらえませんでした。

② これからどうなるかの説明がない

 逮捕された人は、何日くらい留置所に居る・・・とか、その後どうなるのかの説明があるそうです。
 僕たちは、 どのくらい保護されるのか説明がありませんでした。 家に帰れるのかどうかの説明もありませんでした。

③誰とも連絡が取れない
 逮捕された人は、親・兄弟・子ども・達・・・・と面会や手紙のやり取りが出来るそうです。 僕たちは、 家族だけでなく学校の先生 友達・・・誰一人とも自由に連絡を取ることができませんでした。 面会は、一時保護解除になる10日前の1回のみ許されました。

④ 一時保護解除後の生活についての話し合いの場に参加できない
 これからどうしたいか・・・どうしたらよいのか・・・そんな話合いをすることはなく、一時保護と同様に、 問答無用で児相の指示に従わないとなりませんでした。

⑤ 元の家に帰れない
 逮捕された人は、逮捕される前に住んでいた家があるのであれば、その家に戻れるそうです。 僕たちは、 元の家に戻れませんでした。

⑥ 一時保護解除後も家族と会うことを禁止される
 逮捕された人は、釈放されたら家族・友達が 「いいよ」 と言えば会えるそうです。
僕たちは、保護解除後も家族や学校の友達と会うことを禁止されました。 相手が僕と会うことを嫌がっていないのに会うことを禁止されました。

児相のおかしな対応

 上に上げたのはほんの1例で、以下のような例がある。

A.虐待を防げない児相
・暴力的で威圧的な父親による虐待家庭の場合、児相が介入しようとすると職員が恫喝されるため、怖くて介入できない。

B.問題のないところに問題を作り出す児相
・事故による怪我を虐待として通報される
・子どもが「親に虐待された」と嘘をつく

 マスコミが取り上げる虐待死のような事例を児相は防ぐことができない。一方で火のないところに煙を立て、家庭を破壊している。
 児相は全く機能していないだけでなく、弊害しかない代物なのだ。

 昨日のシンポジウムでお話をされた内海聡さんによれば、間違った診断(虐待の判断)、間違った措置(心の問題に投薬)という意味で日本の精神医療と全く同じ構図とのことだが、さらにワクチンとも共通する構図だ。「効果がなく、問題を生み出すだけ」という点で。

 児相のやっている行為は、どう見ても合法的な「誘拐」である。闇の組織が表に出てきてやっている感じだ。その被害にあった当事者の受ける衝撃と怒りは相当なもののはずだ。私なら怒りを押されられないだろう。

児相の問題の根底

 児相の問題の根底にあるのは、児相に異常に強い権限が与えられていることだ。

 根拠法は「児童福祉法」だ。

第一節 国及び地方公共団体の責務

第三条の二 国及び地方公共団体は、 児童が家庭において心身ともに健やかに養育されるよう、 児童の保護者を支援しなければならない。 ただし、 児童及びその保護者の心身の状況、 これらの者の置かれている環境その他の状況を勘案し、 児童を家庭において養育することが困難であり又は適当でない場合にあつては児童が家庭における養育環境と同様の養育環境において継続的に養育されるよう、 児童を家庭及び当該養育環境において養育することが適当でない場合にあつては児童ができる限り良好な家庭的環境において養育されるよう、 必要な措置を講じなければならない。

第十一条 都道府県は、この法律の施行に関し、次に掲げる業務を行わなければならない。

二 児童及び妊産婦の福祉に関し、主として次に掲げる業務を行うこと。

ホ 児童の一時保護を行うこと。
へ  児童の権利の保護の観点から、一時保護の解除後の家庭その他の環境の調整、当該児童の状況の把握その他の措置により当該児童の安全を確保すること。

 この法律で、都道府県に児童の一時保護をできるような体制の確保を義務付けている一方で、そのやり方についての定義がない。
 その結果、児童相談所の所長や職員の個人的判断で、令状も客観的な証拠もなしの、法治国家とは到底思えないような人権無視の連れ去りが可能になっている。

 児相のやり方には様々な問題があり、それぞれへの対策も必要であるが、問題の根本的な解決には何と言っても法律の改正が絶対に必要だ。

 現状の児相の対応が憲法の範囲内で行われているとは到底思えない!

第11条 国民は、すべての基本的人権の享受を妨げられない。
第13条 すべて国民は、個人としては尊重される。
第26条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。

 これらに違反しているようにしか思えない。

その他の問題点

・虐待の定義が曖昧。児相が作ったマニュアルに沿って対応するのみだが、マニュアルの意味するところを理解せずに表面的な事柄だけで虐待と判断する。マニュアルの妥当性を評価する第三者機関もない。

・虐待の科学的、客観的な証拠なしで、一時保護を行う。

・保護された子どもの情報を遮断し、「親がお前を嫌っている」などと嘘を吹き込み洗脳する。情報遮断はカルト宗教の常套手段であり、もはや児相はカルト組織と言ってもいいレベルだ。

・職員が素人であり、何ら専門性を持たないこと。

・児相が精神科医と連携しており、保護された子どもや問題ありとされた親に精神科にかかるよう言われ、精神薬を処方される。

・児相のやったことに対して責任の所在が不明確。どこも責任を取る必要がないのでやりたい放題。

・一時保護している子どもの数に応じた補助金(保護単価)が児相に出る。つまり、予算確保のために児相は一時保護したい動機を持つことになる。これが不要で根拠のない一時保護を横行させることにつながっている。

・家庭の再統合(家族が仲良く暮らしていけるようにすること)への支援が全く行われない。

私の提案

 欠陥法である児童福祉法の下で設置された児相は、「国と地方公共団体は、児童が家庭において心身ともに健やかに養育されるよう、児童の保護者を支援する」という児童福祉法の目的を達成するため、家庭での養育が難しい家庭においては、「児童が家庭におけるのと同じような養育環境で養育する」ために作られた物だが、手段が目的化して、組織の存続のために必要のない子どもを保護することが目的になってしまっている。

 その結果、問題のある家庭における本来の最終目的であるはずの「家庭の再統合」への支援は全く行われず、児相に介入された家庭に関しては児童福祉法の目的が達成されないことになる。

 こんな法律に価値がないことは明確であり、廃止または法治国家に相応しい全面的な改定が必要だ。

 ただ、児相が重大な問題のある組織であるとの認識が全くないため、児相によってどのような事態が起きているかの実例を、国民に対して周知していくことが絶対に必要だ。
 それができれば世論形成が可能になり、法律改正への動きにつながるはずだ。

 そのために私が考える方法としては、児相被害者の体験談を集めた本を出すことだ。ひたすら事例を上げ、「児相はこんなに酷い組織なのだ!」ということを国民に知ってもらう。そしてどこに問題があるのかを自ら考えてもらう。

 このようなステップが必要ではないかと考えている。


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