【漫才】爆弾人間
A:どうもー〇〇でーす!よろしくお願いしまーす!
B:お願いしまーす。
A:いやーありがたいね。
B:え、何が。
A:いやこうして漫才させてもらえるのがありがたいじゃないの。
B そうですかねぇ。
A いやそりゃそうだろ。自分達のやりたいことをやらせてもらってるんだから。
B まぁでも僕は本当は他にやりたいことありますから。
A オイ。なんかコイツ漫才の設定みたいなこと言い始めたぞ。
B いやそういう茶々の入れ方やめてくださいよ。
A いやいや絶対漫才の設定を言うぞコイツ。ひいてはこの漫才のテーマだ。
B うるさいなぁ。とにかく、やりたいことがあるんですよ。
A 何がやりたいのか言えよ早く。
B 僕はね、爆弾人間です。
A …ん?
B いやー子供の頃好きだった遊びってありますよね。
A オイオイオイオイ!別の漫才行くな!まだ前の漫才終わってないから!!
B あ、終わってなかった?
A 終わってないに決まってるだろ!「爆弾人間です。」「ん?」で終わる漫才があるかー!
B いやオチたかなと思って。
A 何もオチてねーよ!謎が謎のまま行き場を失ってるわ!
B じゃあやり直すか。
A は?
B まぁでも僕は本当は他にやりたいことがありますから。
A え、そこから!?ってかやり直しなんてダメだよ!ゆとり世代向けのゲームか!そんな甘えた機能漫才には備わってないんだよ!伝統を舐めるな!!地道に掛け合いをやれー!
B いやそういう茶々の入れ方やめてくださいよ。
A コイツだけさっきとセリフ同じだ!!楽してる!!楽するなオイ!新しいセリフ言え!!
B うるさいなぁ。とにかく、やりたいことがあるんですよ。
A またさっきと同じセリフ!!一字一句同じじゃねえか!!じゃあもう良いよ!やりたいやつ言え!本当にやりたいこと!!
B 僕はね、学校の先生です。
A 違うんかい!!!今度はさっきと違うセリフ言うんかい!!!爆弾人間はどうした!?違うボケすんな!コラ!!そこは同じセリフで良いんだよ!!
B 学校の先生になりたいんです。
A っていうかベタだなぁ!!誰が今時学校の先生になりたいってテイで漫才するんだよ!時代に取り残されるぞ!!
B いや漫才の設定はベタの方がいいだろ。
A よくねーよ漫才はどんどん進化していくんだよ使い古された設定は見向きもされないんだよ!
B そんなことないでしょ。
A そんなことあるわ!!素人黙っとれ!
B 素人!?
A 素人だろお前はは笑いの素人なんだよ!!
B ひでぇ。
A ひでぇじゃねぇよ大学生みたいな反応しやがって。
B いや、それを言うならじゃああなたが斬新な設定言ってみなさいよ。
A いくらでも言えるよそんなの。
B 本当に?じゃあホラ言いなさいよ。
A まぁ、まずはあれだろ。先生じゃなくて、まぁほら。校長先生とか。
B 校長先生。それ面白いか?
A いや後はまぁ、女体育教師とか。
B 女体育教師!?よく分からないこと言ってるだけだろお前!
A うるせぇなぁ!大喜利!!大喜利になってるんだよ!
B 大喜利!?
A そうだよ俺の回答を待つなよクソ野郎!
B いやそういう時間でしょ。
A 時間でしょじゃないんだよ大喜利司会者みたいな態度しやがってよぉ!
B 急にガラ悪いよお前!
A ガラなんてどうでもいいよこの野郎恥かかせやがって!!
B 恥て。お前が最初に斬新な設定言えって言ったんだろうが。
A 発言掘り起こすなよネット記者か?お前?デジタルタトゥーか?俺の言動は!?
B ネット記者て。普通にさっき言ってたことだから!
A もういいよお前、俺を貶める気しかねえじゃねえか。
B 貶めるて!全部お前が悪いんだからな!自業自得だよ!
A なんだよお前四字熟語かよ。自業自得。
B 四字熟語だよ、
A クソー、インテリな...。
B インテリでもねぇよ。みんな知ってる!
A みんな知ってんのかよ、もういいよ!ありがとやしたー!
B いや強引に終わらせんな!ありがとうございましたー。
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