ゴッゴル短歌

「ゴッゴル」という架空ワードを使って短歌を作る、という遊びを2004年頃に「はてなダイアリー」でやっていました。そしてそれを、2005年の文学フリマ(会場はまだ秋葉原!)でミニ歌集に収録して販売したりもしました。
何もかもが懐かしい……。

参考:「ゴッゴル」とは?
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B4%A5%C3%A5%B4%A5%EB

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花言葉は「移ろいやすい恋」というゴッゴルモドキで作る草笛

ゴッゴルのしっぽにリボンを結べたら週末は晴れるというジンクス

もう使うこともない「僕は学生です」しか喋れない西ゴッゴル語

水糊の代わりに溶いたゴッゴルで仕上げるプテラノドン型飛行機

ゴッゴルは月に咲く花 月に咲いて夜空を照らす白色の花

跳ねまわる3000匹のゴッゴルをオスとメスとに仕分ける悪夢

「ゴッゴルを知らない世代」と「ゴッゴルを止められなかった世代」の言い分

宇宙から落っこちてきたゴッゴルがとさかに刺さっている風見鶏

大陸をクジラが 海をゴッゴルが支えていた頃生まれた言葉

死者を空へ導くというゴッゴルの魂は誰が運ぶのだろう

ベランダで秘かに飼いたるゴッゴルの羽の枕で見る空の夢

ゴッゴルになれない僕と ゴッゴルを捨てたい君が眠る東京

繰り返し季節外れのゴッゴルの歌を口ずさむ帰り道

南では出会いの 北ではお別れの挨拶であるという「ゴッゴル」




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