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国道わきの桃直売所で、美味しい大きな桃をサービスしてもらった話

4日目番外編 韓国バイク紀行 忠清北道

昨晩塊山のヤンムンさんの部屋で美味しい桃とチャメ(まくわうり)を部屋でいただいたせいか、今夜会う人への手土産に桃が漠然と思い浮かんだ。

ヤンムンさんが出してくれた桃とチャメ。贅沢な美味しさ。


国道の道路脇にあった桃直売所。軽自動車で簡易テントを張って老夫婦がやっている。道路わきにそういう直売の軽自動車を何度か見かける。

道路脇の桃直売所


さておばさんの話はなまりと乱暴な口調な感じもあってさっぱり聞き取れない。自分の韓国語に自信をなくす時だ。
直売所は基本箱売りだ。でも私はそれでは多すぎるし一つ一つの大きさを見るとバックパックで到底運べない。
「箱売りじゃなくて3個だけ売ってくれますか?」と聞いたつもりだ。そしたら「いくらのがいいんだ、5000ウォンもあるし1万ウォンもあるし」、とそんな感じで言葉が返ってきた。5000ウォンかとあら川の桃のいいヤツの値段を脳内変換して伝えた。大きさも色もそれに匹敵するし。
そしたら箱詰めを解体してビニール袋になんと6つも詰めてくれた。言葉が通じず6個になっちゃったのか不安になる。でも暑いしここで細かい交渉してもなんだし、早くこの場を立ち去りたくなって、そのまま買うことにする。こんなところでもカードは使えるようで、なんとレシートをもらったら費用はトータルで5000ウォン≒600円弱だった。しつこいけど5,000ウォンは一個の値段じゃない。
うれしい驚きだ。ちょっとサービスされ過ぎじゃないかと思うと、言葉が通じなくてもおばさんの優しい気持ちが伝わって乱暴な口調と思った自分が恥ずかしく、感謝の気持ちでいっぱいになる。独りで人とあまり話さないバイク旅行だとこういうことで心が満たされる。

ピンボケだけど美味しい桃が6つ。サイズはかなりでかい。

さてそれでもとどまるわけにもいかず、お礼を言って帰ろうとすると、立派な桃を一個私に差し向けて食べていけという。サービスのようだ。
水を流しながら皮は自分でむいてありがたくいただく。みずみずしく、甘く、ものすごく美味しい桃だった。むしゃぶりつくように食べてお礼を言うと、もう一個食べてけと言われる。

むしゃぶりついて食べたサービスの桃

なんていい人だと思いながらもさすがにそれは固辞して出かける。
ありがたい。
ちなみにおじさんは一言もしゃべらなかった。

親切な桃直売所をあとにする

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