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3日目 韓国バイク紀行 南原 報恩 俗離山 槐山

3日目 8月12(月) 南原ナムォン 雑学多識잡학다식(パン屋) 俗離山 報恩ポウン マルティジェ(峠) ピバンリョン(峠)  槐山ケサン 263㎞

朝はネットで探して近くのパン屋、雑学多識잡학다식へ。
こだわりのパン屋なのにものすごいサービスをしてもらった。買ったパンはひとつなのに4つもおまけをくれた。おじさん(私)が日本からバイクで来ただけなのに。ありがたい。

雑学多識
雑学多識で買ったパン一つとサービスの2つ

南原(ナムォン)のゲストハウスは名残惜しかったが別れを告げて北に向かう。

ナムォンのゲストハウス
中庭から外に停めたバイク
宿所の裏手にあるカトリック教会

今日の大まかな計画は俗離山の西、東学農民戦争の拠点の一つポウンの近くに向かい、その周りの峠マルティジェ말티재とピバンリョン피반령ともう一つの3つ回る。泊まる場所は3時前後に決めることとする。
※ジェ재,コゲ고개 は峠の意味

韓国の地方都市間を結ぶ一般国道は日本の高速道路並みというと言い過ぎだが、制限速度80㎞が普通で車線に余裕もあり走りやすい。
※韓国ではバイクは高速道路と自動車専用道路は走れない。

走るのは快適だけれどきつい暑さだ。韓国では自動販売機を目にすることはほぼない。コンビニなどで手に入れるしかない。暑さ対策でマグボトルを持って来ている。コンビニで1+1(※1つ買ったらもう一つおまけ、2+1というのもある)で冷たいお茶などを仕入れ、1本はその場で飲み、1本はマグボトルに詰めるのがいつのまにか普通になっていた。
休む場所はどこでもいいわけだけど2時間に1度ぐらいを目途にするが、休みやすいところがあればそこらで止まるようにする。あとはガソリンスタンドか。
途中でヨムダンホ龍潭湖自然生態湿地公園という湿地帯に出会う。湿地の上に板で人が渡れるようになっていてしばし散歩する。誰もいなくて独り占めだ。湿地が目に入るところで、何かがジャンプする音が聞こえる。なんと小鹿だ。小鹿が湿地帯を後ろ脚を跳ね上げながら進んでいく光景を目に焼き付ける。なんせ時間にすると短いので写真は間に合わない。
蓮が密生している。上野公園の不忍池をついつい思い出す。

ヨムダムホの複雑な地形
湿地公園
湿地公園のハス

さて、そこから北上するとすぐにヨンダムホ(龍潭湖)という人口湖通ることになる。地図で見ると複雑な形で目に入るのは美しい。
西に馬耳山(マイサン)を通り抜けたわけだが、よくわからなかった。

ヨムダムホの道を抜けていく
ヨムダムホ
ヨムダムホ
ヨムダムホ

甲午農民戦争(東学党の乱)、忠清北道報恩(ポウン)に向かい、東の俗離山方面に向かうところにあるマルティジェ(峠)の展望台に向かう。急なカーブが連続する。立派な門があり、展望台もらせんで高いところまであがることができる。展望台自体の写真を撮り忘れたが、そこからの展望は今上ってきた急なカーブが目にすることができた。

マルティジェに向かう急カーブ

そこから来た道を下り、報恩郡の中心部を西に向かって抜け、スリティジェを経てピバンリョン(皮盤嶺、※峠)に向かう。マルティジェのような派手なつくりはなく、東屋がぽつんと一つあるだけだ。そこで少し休むことにする。
ピバンリョンで車でお茶を売っていた声のおばさんに健康にいいからチクチュプ칡즙を飲みなさいと言われ素直に買って飲む。
この上なく苦みに深さが加わっている。これほど飲みにくいのだから健康に悪いわけがない。山の上の東屋では先客のおじさん二人とお茶売りのおばさんに話題を振ってもらったので一生懸命喋る。
※チクチュプ칡즙 葛を絞った汁とのこと

ピバンリョン
ピバンリョンからの風景
チクチュプ
チクチュプ

さてそうこうするうちに今日の宿を探そうと東屋でairbnbであれこれ探す。やはり報恩にするかといくつか見当をつけた後、念のため槐山に住むヤンムンさんに連絡をしたところうちに来いとお誘いを受ける。喜んで向かう。

ヤンムンさんは自然に由来するものから作ったものを売る生協運動(自然ドリーム)グループの社員食堂で働いている。とは言ってもその規模は巨大で一つの街になっている。工場がいくつかありそこで働くひとの宿舎等が並び(快適だった)、ホテル、ビラ、いくつかのレストラン(高い)、25mプールもあるグレードの高そうなスポーツ施設、チンジルバン(サウナ)、ボーリング、ゲームセンター、映画館、図書館、卓球場、ラケットボール、グランド、病院、写真館、道路の並木にはスピーカーが付いていて道を歩いていても洒落た音楽が聞こえてくる。想像できないものがそこにあり、私の理解の範疇を越えていた。

自然界ドリームの施設
自然ドリームの施設
自然ドリームの施設

夕食はその施設の中にある立派なたたずまいの中華料理でとる。私は海鮮チャンポン、彼はチャプチェバプ、そして海老のあげた大皿料理を頼む。うまいのだが量が半端なく多かった。

エビを揚げた大皿
海鮮チャンポン

思えば1991年頃にヤンムンさんとはソウルで会って、その後東京で会い、最近会ったのはコロナ禍の東京だった。彼は韓国で働いていてなかなか会えないけれど元気そうで良かった。

彼の宿舎は快適で共同で使用する洗濯室(大型洗濯機が何台もある)を使わせてもらい助かった。

走行軌跡
https://www.relive.cc/view/vMv8pyWNYPv

朝食 ナッツとゴルゴンゾーラのパン+1 738円
昼食 パン 無料
夕食 40,000ウォン
宿所 ヤンムンさんの好意で泊めていただいたのでありがたく無料

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