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抗がん剤治療始めました!

令和2年12月16日に右乳房全摘手術しました。同27日に退院して、自宅にて年末年始を過ごした私。年明けてすぐ、5日が乳腺外来の再診日でした。 

手術後初の再診日

名前を呼ばれて診察室に入ると、またまた深刻な顔の担当医。「先日取ったがん細胞の組織検査の結果ですが・・・」と言って、パソコンの画面上にデータを出し、それと同じ内容の紙データを私に見せながら「紡錘型細胞がん、顔つき悪い、増殖性強い、ステージ2a、ホルモン・受容体療法に効果なし、抗がん剤治療一択」と告げられました。

両親をがんで亡くした私は抗がん剤治療にあまり良いイメージがないのでやりたくはなかったけど、ここまではっきり言われたら断る理由もないし。「わかりました。先生のご判断に全幅の信頼を寄せておりますのでよろしくお願いします」と殊勝な言葉を返していました。たちが悪いがんだから、「短期間でぎゅっと」投与したいから2週間に1回のペースで4ヶ月続けるとのことです。

で、その場の雰囲気がなごんだところで、私が手術日当日に点滴の針がなかなか打てず、看護師さんが3人代わってもダメで結局足の甲に針を刺した話をすると急に担当医の顔が変わり

「そんなに点滴打ちにくいならポート埋め込まないと!ちょっとポートの模型出して」と看護師さんに指示して私に模型を見せてくれた。左肩の下10センチ位のところに丸いシリコンみたいなものを埋め込み、そこから出ている管を心臓近くにある太い血管に繋ぐんだと。 

「抗がん剤ってもし漏れちゃったりしたら、その部分が壊死したりするからね。埋め込んだこれに点滴の針を刺せば確実だから」というわけで、1週間後に一泊してポート造設手術を受けることになりました。

その後、化学療法室(外来で抗がん剤投与を受ける部屋)の見学や,入院相談室でまたまた入院に必要な書類を受け取って帰りました。お

ポート造設手術

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1月15日朝にまた入院。個室は1番高い部屋しか空いておらず、迷った挙句にその部屋を希望。オール電化キッチンや浴室、洗面所、全自動トイレがついたホテルのスイートのような豪華な部屋にぽつんと1人。でも午前11時から手術開始ということで荷物を置いてすぐ手術着に。執刀医は消化器科の若い先生でその方からご丁寧な説明を受けたのち、血液採取や血圧、体温測って点滴したらもう手術の時間となりました。

車いすで二階の手術室へ。局所麻酔で所要時間は40分だそう。執刀医の横には指導医のベテランがピッタリくっついていて、最初から最後まで指導しっぱなしでした。局所麻酔だから全部聞こえてるし。「先生、指導してないであなたがやってよ!」と言いたくなるくらい気分悪かったです。「ここがこうなるとこれがこうなるから。ここは難しいんだよね。あっ、でもまっいっかー」なんて会話を聞きながらの手術は受けたくなかったですね。

ポートの手術が終わったら、車いすに乗せられレントゲンを撮ってから病室に戻りました。看護師さんがお昼ごはんを届けてくれたので、ありがたく頂戴しました。

手術部位自体の痛みは特にないけれど、出血が多かったという理由で強く押し付けられて固定されたプラスチックのカップみたいなのが皮膚に食い込んでそれが痛いのなんの。その夜は痛くて眠れませんでした。次の日の朝、執刀医が見学者10人くらいゾロゾロ連れて回診に来て、その場でプラスチックを外したら楽になりました。その後担当医が来て、1月19日の抗がん剤初投与が決まりました。

抗がん剤初投与のため一泊入院

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1月19日火曜日、7時に起きて息子の弁当を作り、彼の出社の準備を完璧に整えてから、朝9時にタクシーで病院へ。この日はなかなか部屋に案内されず、とりあえず大部屋にて検査や説明を受けました。薬剤師さんが抗がん剤治療のスケジュールや副作用の出方をわかりやすく説明した紙を用意してくれて、何種類もある飲み薬を飲み間違わないよう日付けを赤マジックで書き込んでくれました。

本日泊まる部屋にようやく案内されると、希望通りの1番お安い個室が取れていたのでラッキー!お昼ごはんをふつうに食べて、まず最初にカプセルの吐き気止めを飲み、午後1時過ぎから2種類の抗がん剤と吐き気止めを点滴。午後3時過ぎには終わりました。投与中は心電図モニターを装着。終わると同時に外しました。その頃にはなぜか猛烈にお腹が空いていて、投与が終わったその足で一階にある売店に直行。サンドイッチとパンとおにぎりとコーヒーを買って食すという「吐き気止めは何のため?」と誰かに問いたい状況になりました。その日の晩ごはんも次の日の朝食も完食。体調はすこぶる順調。退院前に担当医から「明日、白血球を増やす注射するから来てね」と言われました。

ジーラスタの価格にびっくり‼️

今日、1月21日午後1時、軽い気持ちで乳腺外来に行き、白血球を増やす「ジーラスタ」というサンバっぽい名前の注射をすると担当医に言われて処置室へ。小さい注射器で皮下注射。すぐに終わって会計に行ったら

32,460円也!

驚いたのなんの。すっごいちっちゃい注射器なんですよ。それがまさかの10万超え、その3割負担で32,460円!このジーラスタって、抗がん剤投与するたびに翌日打つ決まりになってる。抗がん剤も10万超えの3割負担だし、1ヶ月に2回の抗がん剤とジーラスタで個人負担が15万近くなることに。もちろん限度額認定証があるからいつかは戻ってくるのだけれど、それはずっと先のことなんですよね。がん保険に加入していて、がんと診断された初回分と手術、入院の補償額がすでに振り込まれているので、全ての限度額オーバー分が戻ってくるまではそれでなんとかやっていけそう。でもやっぱり不安ですね。

がん保険に入っててホント良かった!



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