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乳がん宣告されるまで①

現在、右乳房全摘手術後5日目で入院中。経過良好。個室でのんびりダラダラ過ごしてます。

しこり発見!

 今年9月最後の月曜日。朝、布団の中でまだ寝ぼけていた私。何気なく自分の右胸を触ったら、そこに大きな塊がある!直径3センチくらい?

「うそうそ、なになに?ありえないんだけど!」

 一瞬で目が覚めてパニックになる。小学校からの同級生を乳がんで亡くした私は、日頃からセルフチェックを入念にやっていた。お風呂に入るたび、鏡の前で手を挙げて欠かさずにぐりぐりしてたのに!こんなに大きくなるまで気づかないなんてありえない!

 でもあるのだ。そこにしこりが。すぐにネットで市内にある乳腺外来のある病院、クリニックを探して午前中にコンタクトをとる。結局、市内で一番大きな総合病院の乳腺外来の予約が取れた。すぐにでも見てもらいたかったけど、私と病院の都合で同じ週の金曜日になった

 診察まで時間があるので、どうしてもネットで乳がんについて調べてしまう。右胸のしこりはぐりぐり動くし痛みもある。いろんなサイトでも、「がんは動かない、痛みもない」と書いてあるし。「乳腺炎かな」「がんだったらどうする?息子の世話は?手術は?入院中は?」と、疑問や不安が次々と浮かぶ。

 私の1人息子は脳性麻痺で車椅子利用者だ。今年の春に大学を卒業し、市内のNPO法人で働いている。生活面においては全介助が必要で、それを母親の私が1人でやっているから。父親はいるのだが、どうもお互いの相性が悪くてすぐに喧嘩になる。それを避けるために私が1人で介助していたが、私がいなくなったらどうなるんだろう。運悪く手術中に呼吸が止まったら?

 頭の中に次々と湧いてくる不安と戦いながら「とにかく金曜日の診察を終えてからて考えよう」と自分に言い聞かせた。続く



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