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洗濯機置台(キャスター付)を店員にどう説明するのか?

引っ越しで洗濯機を買い替えた。排水口の位置が洗濯機の真下にくるので、洗濯機の下に置いて、洗濯機を上に上げるやつも買うことになった。
この名前、なんていうのかというと、「洗濯機置台 キャスター付」というらしい。

洗濯機の手配と同時に買ったらよかったのに、ハッと気が付けば明後日には洗濯機が納品となる日になっていた。
Amazonや楽天を見たけど置台が間に合わないと、自力で洗濯機を持ち上げて台に乗せることになるか、またはキャスターがついていない置台を工事業者さんから買うことになってしまうのは、6年前の引っ越しのときの、業者さんとのやりとりがあったから、想像がついた。

面倒すぎる!!!と思った私は、まずは高速近くにある量販店に向かった。
サービス担当の人に聞く。
「あの、洗濯機置台、キャスター付が欲しいのですが、どこにありますか?」
「はい?(センタクキオキダイキャスターツキってなんですか??)」
「洗濯機の下に置くやつです。キャスター付の」
「あぁ!(ウンウン!!)こちらならありますよ」
その人が見せてくれたのは確かに置台だったけれども、キャスターがなくて、その割には高額だった。
私はにこやかな女性の店員さんにお礼を言って断って店舗を後にした。

これは、店舗に電話して在庫確認をしてから行かないと、到底明後日には間に合わないと思った。
引っ越し先の家に帰って、少し遠いが大きなホームセンターの店舗に電話した。

「洗濯機の下に置いて、洗濯機を持ち上げて洗濯機の真下にある排水口に繋げられて、掃除するときにはキャスターで動かせるやつが欲しいのですが、ありますか?」
「はい、洗濯機置台、キャスター付 1台だけ在庫がございますよ!」
私はほっとして電話を切って、早速その店舗に向かった。

店舗の中をざっと探したが見つからず、近くにいた店員さんに声をかけた。
「あの、「洗濯機置台キャスター付」 はどこにありますか?」
「は?当店にはそういった商品はございません!」
彼は胸を反らせてそう言った。
え!!自信マンマンで「無い」って言った?在庫確認していなかったら、間違いなく肩を落としてトボトボ帰っているよ。
しかし、私は直前に電話で在庫確認をしているのだ。正直イラっとした。

私はできる限り穏やかに、しかし真顔で彼の目を見ながら言ってやった。
「えーっと、少し前に電話で確認したら在庫があると言われましたけど?」
「えっ!あー、確認されている。。はぁ。在庫を確認したのは女性ですか?男性ですか?」
「女性でしたよ」

40前半くらいと思われる男性の店員は、しぶしぶという感じで電話をし始めたた。彼は小さな声でだれかと話している。「在庫・・・置台・・・せんたく・・・はーい、確認してみまーす」彼は電話を切ると、今度は広い店舗の中を足早に進み始めた。
私は彼の後ろをついていく。
彼は、店外の園芸用品売り場で立ち止まり、
「コレですか?」と花置台(キャスター付)を指さした。
「違いますね、洗濯機を置くやつですよ?(さっき洗濯機って言ったのに??)」

花置台は、30cm四方の木でできた高さ10cmくらいのもので、これにどうやって洗濯機を置くのか、というつっこみどころ満載のしろものだ。このオジサンはいったいなんなのよ、と心の中で悪態をついた。

彼はまた店内に入り、広い通路を足早に進む。私は彼の後ろ姿を見ながら「聞く人を間違ったか……」と後悔しながら歩いた。彼はなんとなく偉そうに見えたからベテランかと思ったのに。
その後もひとしきり店内の売り場を探し回っていたが、見つからず、彼はまた電話をし始めた。

「あ、〇番の通路……ハイ」

どうやら商品の位置を聞いたらしかった。やっと洗濯機置台キャスター付が見つかった。

(最初からどの位置にあるのか聞けばいいのに……とまたもや心の中で悪態をついた)

「私がぁ勉強不足でスミマセンでしたッ」彼は心底いやそうに頭を下げて立ち去った。まあ、謝るだけマシか?と思わせるオジサンだった。

ここから先は私の主観に基づく推測だが、このオジサンは特別なスキルもなく、販売職ならできると思って再就職したばかりだが、もとは企業の管理職だったりして、威張っているふうに見えるからベテランぽく見える半素人ではないか?パートからも嫌われていて、まともに教えてもらえないから知識も増えず、素直に教えてくださいと言えないから店舗内を歩き回って探すしかない。。。

そう考えたら、ほんのちょっぴり哀れに思えた。私は無事に洗濯機置台キャスター付を手に入れて、更に「Noteのネタ」も手に入れて帰途についた。