栗色の地毛

黄色い像のインドカレーの二階の信号
東門
青い麻のスカートから見える綺麗な膝下に惚れたひと
死ぬときに知る満天の星空を二十歳のときからひゃっぺんほど貫通したので貫通したから貫通したけど貫通しました
土に返りたい彼女と土地に一睡すらも縛られたことがない私はちょうどよくてあのときとそのときとこの前のサイゼリヤは時代に似合わない艶かしさ
東からの東京タワー北から歩いた東京タワー西からの毎日が一番多い
なぜかたいていのひとが見過ごす強さ
白い毛に陣地を奪われていって綺麗な栗色の髪を見なかった誰かそんないつかの出逢い
強いといった君だけの前では弱くしがみついて
わたしは人見知りでも根暗でもないって彼女だけが気づく
泣き虫だと記憶では思っていた人が一番強かったと生まれた瞬間からわかっていたときにその人がほんとうに叫んでいたのはなんだったのだろうって
わからなかったからホルモンは本能を突き破った年月
わかってしまう人とは毎回すれ違うだから月を渡す
オクラ
酢橘
弟の部屋は弟の孤独と0センチの距離感にとても遠い他人

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