WCSC31二次予選 2回戦 vsNovice

1回戦に敗れ黒星スタートとなりました。

2回戦の相手はNoviceで、以前から何回か戦ったことがあります。

おととしの選手権では同じ初手78飛で敗れていました。

今年の選手権は、最初からオンライン開催と決まっており、開発者同士の交流はzoomでやっていました。Noviceチームはそのzoomにこの会場の様子を映しており、(ちゃんと感染症対策をしつつ)ワイワイやっていたようです。

三間飛車

今大会では、既存のNNUEとディープラーニングの戦いというテーマがありましたが、Noviceは独自実装のディープラーニングで出てきています。

HoneyWaffleが先手ということで、初手78飛から三間飛車にしました。78飛に対して34歩だったので、石田流関連でもっと積極的な手はあったかもしれませんが、比較的普通な展開になりました。15手目67銀までが定跡でした。なお、57銀型については私が四間飛車好きで棋力も級位者ということで全然調査できていないです。

違和感

居飛車の手順や陣形は正直違和感だらけという感じですが、私が棋力もない上にコンピュータ将棋どっぷりなので具体的にどうとは言えません。ただ26手目63金は相当異常かなと思いますがどうでしょう。石田流対策ならあるのかもしれないですが、それならもっと前に対策しておけば?と思います。

水匠2で棋譜解析(例によって1手30秒)した結果を見ると、初手78飛の時点で振り飛車の評価値ペナルティで先手から見て‐150くらいで、63金のあたりでは-100~-50くらいです。

Noviceは不安定そうな玉形のまま、角を成り込んできてテンションが高い感じがありますが、43手目の65桂がまさに絶品チーズバーガーで、zoomでもこれは振り飛車気持ちいいという開発者の見解で一致しました。水匠2の解析でもここで先手の評価値がプラスになっています。振り飛車というだけで評価値が下がる中でプラスになっているわけで、値以上に優勢と言えます。

65桂88馬53桂成で、これにて振り飛車よし、で終わりにしたいと思います。並べてみたら絶対に納得してもらえると思います。というのも、80手目61金で評価値800くらいになっていますが、一手で大きく形勢を損ねるような手はありませんでした。その後、派手な玉頭戦になりますがコンピュータ将棋的にはすでに大差です。(もちろん読み抜けがあれば即逆転はありえますが)

159手でHoneyWaffleが勝ちとなり、1勝1敗となりました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?