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PIP損傷(掌側板剥離骨折)

掌側板剥離骨折(中節骨基部掌側剥離骨折)はよく見る骨折で、接骨院にも来やすい。

私の印象では、問診票に突き指と書かれていれば50%がこれ。(言い過ぎです。)

でも、PIP掌側に少しでも皮下出血斑があれば、100%骨折です。(これはマジ)

私がデータした統計を見ると、これまで(過去17年間)で手指外傷345例中77例がこれだった。

剥離のない純粋な掌側板損傷はない。と思っている。→掌側板損傷とされた症例のほとんどは剥離が見逃されていると思う。

というのも、エコーがはやり優秀。特に最近の18Mヘルツのプローブがいい。

15年以上エコーを使っているが、指はよく写る。

じっくり観察すると、掌側板で損傷を受けながらも、骨膜剥離のような、ほんとにうすーく剥離してるような症例が多い。

そういうのはレントゲンで写らない。

つまり、診断されず、骨折なし。となる。純粋に撮影が下手くそな場合も多いけど。

あとは、薄ーい剥離があっととて、治療が変わるかと言われると、あんまり変わらないので、臨床的には別に診断する必要はないのかもしれない。

けど、細胞のイベントが少し違うので、固定外した後に、ちょっと違いが出るかも。

掌側板損傷は硝子軟骨成分の損傷がメインだけど、骨膜剥離(うすい剥離骨折)だと骨組織。

伸長をかけていく時期が数日変わる。骨膜剥離だと2日くらい遅くていい。

あとは組織肥厚は掌側板損傷の方が出やすい。

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