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りばいばる#188 オランダ移住のすゝめ

これは2020年7月24日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

2016年10月末に家族でオランダに移住して4年近く経ちました。

オランダ移住を思い付いてから約3~4ヵ月で実行に移し、これまで、オランダにいらっしゃる日本人の方を対象にした日本人ドライバーサービスや、日本食のデリバリーサービス、オランダ移住を検討されている方々から相談を受けたり、アドバイスをさせてもらったり、有料でコンサルをさせて頂いたり、オランダ在歴の長いオランダ語堪能な日本人の方々と組んで家探しやビザ取得のサポートをさせて頂いたりと、オランダに移住したことで新たに生み出した仕事を皆さんにご利用頂くことで、何とか生き延びて来れました。

今現在コロナの影響で仕事に関しては先行き不透明で、このまま世界経済が低迷する確率が非常に高いとするならば、今後生きて行く上で「お金」の部分がかなり心配なのは事実なのですが、地球上で安定・安泰な場所なんてもうどこにも存在しないと仮定するならば、後悔しないよう好きな場所で好きなように暮らし、我々同様子育て中の方は、子ども達のまだ見ぬ未来の為に何をすべきか考え、行動するしかないと思っています。

これまでオランダ移住を検討され、ご相談頂く方々にはオランダ移住に関してメリット・デメリットをありのままお伝えする中で、どちらかと言うとシビアな面に重点を置いてお伝えして来た傾向にあります。

それは近年、個人事業主ビザでオランダ移住した我々や周りの日本人の方々が必ずと言っていい程直面するユーロを稼ぐことの難しさ、オランダで0からビジネスを成立させることの厳しさを体感して来た者の老婆心から来るものであり、そもそもその困難を分かった上でそれでも乗り越えてやろうという強固な覚悟を持った方でしか上手くいかないという傾向にあったのが実際のところだったと思います。

とりあえず来てしまったものの思っていたのと違うとか、こんなはずじゃなかったとか、甘い算段や自分の思い描いた理想とかけ離れていることを受け入れられなかったり、自分はこうだという思い込みやプライドが邪魔したりという傾向の方々は自然といなくなっていった印象でした。

それでも我々が移住した2016年末の段階ではオランダ在住の日本人は8,000人程度だったのが、2020年1月の段階で10,000人の大台に乗っています。

僕もドライバーという職業柄、空港からの送迎、家具等の運搬、移住に関してのご相談や問い合わせの件数等でいうとやはり緩やかに増えている印象で、恐らく今後もオランダに移住される日本人は増え続けるだろうと予想しています。

2023年現在も在蘭日本人は1万人台をキープしています。

これまで移住相談を中心に日本人同士のトラブルも続発しているという現実と、我々自身日本人の方とトラブルになったこともあるのですが、単純に日本人を対象としたビジネスを行なっているので頻度が高いということもあると思いますが、多くは日本の常識とオランダの常識がかけ離れ過ぎていることによる誤解や不信感などが原因となることが多いのだと推測します。

そもそもこの常識の違いが、日本とオランダの文化や習慣、国民の考え方の違いであり、移住者の数字の伸びや問い合わせ数の増加は、明らかに日本よりオランダの習慣の方が時代にマッチしていることを表しているように思います。

実際、我々も日本を飛び出して来ましたが、オランダに移住して良かったと思うことの方が圧倒的に多く、故郷日本に対して「オランダの真似をしたらいいんじゃないか?」と思う部分が多々あるのが現実です。

海外移住あるあるだと思いますが、日本を外から俯瞰で見ることで、中にいた時よりも客観的に捉えられることができ、日本に疑問を抱いて飛び出したにも関わらず、自分自身が希少な存在になることによって自分は日本人であるという事実を強く意識し、故郷日本への愛国心が増すという現象がかなりの確率で起こります。

そこからは日本に居た時には全く自分に無関係だと思い込まされていた政治のことや、日本の未来へのこと等への興味が急激に高まり、異国の地で自分が日本人であるということに胸を張りたくなり、故郷が良くなって欲しいと願う現象が発生するのです。

そこで「日本から出て行ったくせに」と思われてしまうかもしれないのですが、逆に生まれ育った日本のことが愛しくなる訳です。

一旦距離を置いたカップルが相手の大切さに気付いたとか、活動を停止したグループが充電期間を置いた後復活するみたいな感じです(笑)

オランダ(海外)移住して、そこで得た異国の文化や新しい視点等を故郷に持ち帰り、日本の古き良き文化や習わしを尊重しながら、うまくいいとこ取りをしていけばいいんじゃないかなあと思うわけです。

これまでは、オランダ移住した自分達が希少な存在になったからこそ恩恵に預かれることが多いのも事実だったので、正直あまり日本人が増えて欲しくないなあと思った時期も実際にあるのですが、既得権益を守り始めることは結局今の日本が陥ってしまった悪しき習慣に他ならないと思うので、これからはよりオープンに胸を張ってオランダ移住をオススメしていこうと!

我が家のオランダ移住の大きな目的の一つである子ども達の教育環境について述べると、偏差値重視で受験の為の暗記型の勉強・教育方法が中心の日本に対し、個々に向いた生きる為に必要な学習や自身で考える力を自然に身に付ける勉強・教育方法のオランダの方が明らかに時代にマッチしていると言え、その教育方法を知っている今の子ども達が大人になり、日本人としてその知識や経験を故郷日本へ還元することこそ、日本の未来を良くしていくことに他ならないと考えていますので、そういった人材が多いに越したことがないのではないか?だとするならオランダ(海外)移住する日本人が増えないといけないのではないか?と、そう考えている訳なのです。

自分には投票券すらありませんでしたが、7月頭の東京都知事選を密かに注目していたのですが、その結果や投票率の低さから、日本人の大半は変化を望んでいない、そもそも自分の一票が世界を変えられるなんてこれっぽっちも思っていない、ということが改めて判明した結果だと思います。
僕も日本で生活した時は完全にそちら側でした(笑)

かなりの長期戦になるでしょうが、日本人として故郷を良くしたいと思うのであれば、オランダ移住する日本人を増やすことが僕に出来ることの一つではないか?と思い、この長文を書きました。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

稚拙な文章で僕が考えていることの全てを表現しきれていないとは思いますが、遠からずだと思いますので、日本が窮屈だと感じている方やお子さんの将来を真剣に考え、日本のなかなか変わらない教育以外の方法を模索中のご家庭の皆様、自分自身もまだオランダに4年足らずしか住んでいませんが、オランダ移住するメリットは充分にあると思いますし、踏み出したことで新たに拡がる世界があるのも事実です。

人の言葉を借りるなら今の時代、

「石橋は叩く前に渡れ」

だと思います。

3年ぶりに改めて読み直すと、熱くて少し照れ臭いですw
が、この時感じた想いは、3年経った今も変わらず、むしろその想いは強さを増しているのが現状です。

未来を担う子ども達のことを考えれば、なるべく早めにオランダ移住をした方が良さそうです。

が、あくまで僕個人の意見でもありますし、お子さんの年齢や性格によってはオランダに全く馴染めず、1年程で帰国される方もいらっしゃるのも現実ですが、それは行動してみた結果、合わなかったというデータが取れた訳ですから、失敗なんかじゃありません。

何でもかんでも無謀に突っ込めば良いという訳でもありませんが、とにかくオランダ移住を実現すれば、大きく人生が変わるのは間違いないでしょう。
もしサポートが必要であれば、是非私にお声がけ下さいませ(最後思い切り宣伝になりましたw)

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