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りばいばる#076 スーパーJUMBOの虜

これは2017年5月29日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

オランダのスーパーマーケットには子供専用カートがあり、子供がリアルおままごとを体験出来るのでいいシステムだなぁと感心しているのですが、丁度うちの4姉妹なんか一人一つずつカートを持ちたがってスーパーにある数少ない子供専用カートを独占してしまい、いつも争奪戦が繰り広げられている状態でした。

それぞれが自由にカートを押してマリオカートのようにスーパーの中を縦横無尽に走り回り、どこにいるか分からなくなるは、急に後ろから追突して来たり、人の邪魔になったりするので子供専用カートの使用はなるべく交替制にしています。

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大きなカートの子供が座る部分以外の所に子供を乗せると日本ではすぐ注意されていましたが、オランダはオールOKで、4姉妹全員カートに乗せて、まるで保育園の移動台車のように移動出来るので、商品を入れるスペースがほとんどなくなってしまうのですが、我が家にとってはこのカート乗車フリー制度は大変ありがたく、オランダ移住してからの恩恵の一つとして数えても遜色ないほどです。

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ちなみにカートは50セント〜2ユーロコインを差し込んで、盗難防止用チェーンから外して使い、カートを返す時にコインが戻って来るシステムです。

時々重なっているカートの先頭に当たると専用メダルが入っていることがあるので、カートを返す時にその専用メダルがもらえて、財布にコインがない時に重宝するので当たった時はかなりうれしいです。

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最初の頃4〜5枚集めた時もあるのですが、子供達がことごとく失くしてしまい、今では貴重な専用メダル1枚を大事に財布に入れて保管している状態です。

2021年現在は3枚ほど財布の中に入れてあるのと、プラスチック製のコインを数枚、車の中に常に置いてある状態です。

またスーパーをはじめ、あらゆるお店にフリーWifiが飛んでおり、無料でアクセスし放題なので、移住して来た当初は買い物ついでにスマホをWifiにつないでメールやLINEを駆使していたので、非常に助かるシステムです。

オランダのスーパーマーケットと言えばテーマカラーの水色を基調とした”Albert Heijn(アルバートハイン)”と”黄色を基調とした”JUMBO(ユンボ)”(我が家はそのままジャンボと呼んでいます。)が圧倒的な存在感を放っています。

デルフトの駅構内にアルバートハインがあるのですが、そこは価格設定がべらぼうに高いので、旧市街の広場にあるJUMBOが我が家のメイン買い出しスーパーとなっています。

オランダのスーパー業界売上No.1がアルバートハインで第2位がJUMBOらしいのですが、品揃えはほぼ一緒の印象で、それぞれのブランド展開を頑張りつつ、アルバートハインはちょくちょくボーナス商品が設定され、例えば1.5Lのペットボトルのジュース2本買うともう1本無料とか、アリエールの固形洗剤1箱買うと更に1箱無料など魅力的な広告を目にすることが多い印象です。

JUMBOは時々切手のような小さな紙片を渡されることがあり、これを専用シートに貼って貯めればキャンペーンのナベやお皿と交換出来るのか、もしくは安く購入出来るっぽいのですが、この紙片を貰える頻度が低く、特に毎回レジで店員にくれくれ言う程のこともない特典なので放置しています。

分かりやすいポイントカードなどがあればいいのですが、食料品の税金は6%(2017年5月現在)の上に商品単価も日本より20%〜40%ほど安い印象なので生活する上ではありがたいです。

2021年現在、ようやくポイントカードを作って毎回貯めています。
時々レジで「5ユーロ割引になるよ」と伝えてくれるので、密かな楽しみです。

しかしこれまで相当額をJUMBOに落としているので、もっと早くからポイントカードを作るべきだったと、かまいたちの漫才の様な事を考えておりますw

スーパーのセンター付近に設置してあるパンBOXにはクロワッサンやクルミパン、ドーナツ等4〜6種類のパンが放り込まれており、4つで1ユーロという驚異的な安さで販売しているので、お昼になると学生や会社員がそれを買いに来るのに遭遇します。

そのパン4つと飲み物というのがオーソドックスなオランダ流ランチスタイルだということを知人のオランダ人に教えてもらいました。

日本で1コインランチと言えば500円ですが、オランダでは200円程でランチを済ませるイメージです。さすが倹約人種!?

いろいろ比べた結果"SPA"とかいうブランドの2Lのミネラルウォーターがアルバートハインの方が平均的に1セントだけ高かったのでアルバートハインはJUMBOより少し高級感があるようなイメージで捉えています。

有料の買い物袋も水色に白文字で"ah"のロゴが入っており、黄色に白文字の"JUMBO"より何だかお洒落に思えます。

ですが、我が家は立地や商品の相性等の理由で断然JUMBO派なのです。

勝手ながら庶民的な印象でアルバートハインより敷居が低い感じがして品揃えも申し分ないので、もし人気投票があれば間違いなくJUMBOに1票入れますw

今となっては買い物する商品も厳選され週1回の買い物で1週間分の食材や日用品などを効率良く買えるようになったのですが、移住して来た当初は見たことのない商品だらけで、何がどんな味か試験的に買ってみて「これはあり、これはなし」と仕分けしていく作業の末、想像以上に美味しいパンやチーズ、ジュースやお菓子を発見するとそれが我が家のレギュラー食材の座に組み込まれ不動の地位を獲得するという流れができましたw

冷凍食品、気になるお菓子、ドギツイ色のジュース、見たことない飲むヨーグルトなどなど。

牛乳パックの様な容器に入ったドロっとしたバナナやチョコレート味のドリンク?等は食べ飲み方が分からず、なかなか減らず冷蔵庫の肥やしになってしまうというのはオランダ移住初期あるあるの一つだと思いますw

チップス類もいろいろ試して"Lays"とかいうアメリカの有名チップスブランドが手頃で味も良く種類も豊富なので我が家は毎回大きな袋を2袋か色んな味がミックスされたミニ小袋セットを購入しています。(2袋で割引になります。)

チョコがコーティングされたクッキーや昔日本で流行ったコーラのビンの形をしたグミが子供達のお気に入りです。

一時"Lipton"の炭酸紅茶みたいなのにハマっていて、1.5L×3本買うと1本無料なので無理矢理買ったりしていました。

最近では"SPA"の1.25Lペットボトルの炭酸ジュースにハマっていて、レモン、グレープフルーツ、青リンゴ味などこれも2本買うと割引になることもありお気に入りです。

他には250gのスライスハムや150gのスライスベーコン、"Aviko"の冷凍フライドポテトやJUMBOブランドの25個入りチキンナゲットや棒状のコロッケ、フィッシュフライなどがレギュラー化しています。

勝手な思い込みで海外の食材はおそらく日本よりも美味しくないという先入観からスーパーの食材に期待していなかったのですが、お菓子や飲み物、アイス等の種類の豊富さで言うと日本が圧倒的ですが、パンやドーナツは生地が明らかに美味しく、チーズや乳製品やジュース類、お菓子なども素材そのものの味がする気がしているのと、食パンなどは冷蔵庫に入れていても結構すぐカビるので、逆に防腐剤などの添加物を極力使っていないのではないかと勝手に想像し、オーガニック先進国のヨーロッパならではだなとこれまた勝手に体にいい気がしています。

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野菜や果物は必要な数を取って無料のビニール袋に入れ売り場に備え付けの測りに乗せて液晶画面のボタンを押すとシールのバーコードが出て来てそれをビニールに貼り付けるシステムです。

ちなみに妻曰く、野菜に関しては大根、ごぼう、なめこ、えのき、にら等はその姿を見かけないので困るということと、全体的に肉が固くて臭いので臭い消しに苦労するのと、薄切り肉はスーパーでは売っていないので必然的にミンチ系でアレンジするそうです。

またミネラルウォーターやジュース等の1L以上のペットボトルは返却用の機械に入れるとベルトコンベアーが作動して機械の奥に吸い込まれて行き1本あたり25セントの金券レシートとなって還元されるので、空のペットボトルが貯まると返却機に入れるのがちょっとした楽しみになります。
こちらも毎回娘達が我が我がとモメるアトラクションですw

最初の頃どうやって使うのか前の人が返却機を使っているのをずっと見ていると、最後にレシートを機械の横に設置されている透明BOXに入れたのでそういうものだと思い自分も真似して入れたのですが、それは寄付BOXだったようで、そんな余裕のない我が家はそれが分かってからというもの、そのペットボトル返却の金券集めが密かな楽しみとなったのは言うまでもありません。
最初に寄付してしまったまあまあ高額の金券レシートのことを思い出すと今でも悔やまれてなりません(笑)

寄付文化が根付くオランダではその透明BOXは常に金券レシートが詰まっているのですが、我が家は例え1本分でもその時の買い物代に反映させることを徹底していますw

そもそもドリンクにペットボトル代がデポジット(保証金)として加わっており、そのペットボトルを返却すればその分のデポジットが返却されるという考え方だということを教えてもらいました。

行きつけのJUMBOには自分で商品のバーコードを読み取る端末が備え付けられていて、今合計でいくらなのか?ちゃんと割引されているか?などが一目で分かるので、最近はこの端末でバーコードをピッと読み取るのが娘達のブームで、これもいつも取り合いになっています。

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興味はあったものの表示されているオランダ語が読めず最初の頃は避けていたのですが、一度使うと要領が分かり、その便利さ故にそれ以降は絶対この端末を使用しています。

日本ではあり得ないですが、オランダのレジ係はイスに腰掛けながらペットボトルの飲み物を飲みながら仕事をしています。

お客様至上主義の日本と大きく違うのがお客さんも店員も五分五分の立場でお金を払う方が偉いとかお金を頂く方がへりくだるとかいうことは一切なく、必要だからその商品を買う・決まった時間その係を担当するのでその仕事をこなすというフラットなワークスタイルが心地良く、これもまたオランダに来てからの精神的恩恵の一つとなっています。

ただ、仕事の仕方には個人差があり、結構レジの二重の打ち間違いや割引商品が割り引かれていなかったりということが頻繁にあり、買い物を終えたお客さんがレシートを確認する姿が多く目につくというのも特徴的です。

後で間違いに気付き、言いにいくと慣れた様子で大した確認もせず、現金を返金してくれたりすることもしばしば。
そんなこともありセルフバーコード端末の方が確認しやすいのです。

買い物が終われば専用レジで端末を渡して、時々抜けがないかランダムにチェックされてからお会計となります。

端末を使わなければ日本で随分お馴染みになったコストコ方式のベルトコンベア式レジにカゴから商品をどんどん並べて行き、買い物袋のサービスは有料なので、基本的に持参して来たかばんや袋に自分でガンガン詰めていきます。

買い物が多くなると商品の渋滞が起こって後ろの人の商品と混ざってしまう危険性があるので、財布を仕舞いながら商品をかばんに詰めて行く作業はなかなか緊迫感があります。

その行きつけのJUMBOの難点を挙げるとすれば、地下駐車場が確か20ユーロ以上の買い物をしないと駐車サービス券をもらえないこと。
JUMBOの専用駐車場ではないのでしょうがないのですが、ちょっとどこかの帰りに車で少量の買い物をしたいなという時には駐車場代(10分毎に50セント程度)がもったいなくて大量買いの時しか車で行けないというところです。

それと、これは海外全般なのかもしれませんが、一般人が使用出来るトイレがありません。
少し離れた所に設置された有料のトイレ(1回50セント)を使用しなければならず、全員で買い物に出る際は、必ず娘達を家でトイレに行かせてからとなります。

買い物が少量の時は家から少し離れた駐車場無料のJUMBOを利用するのですが、バーコード読み取り端末があるJUMBOはこの辺りでは行きつけの所だけなので、なかなか完璧にとはいかないものです。

4姉妹は目立つので、行きつけのJUMBOの店員さん何人かと顔馴染みとなり、時々こっそりバナナをくれたりします。

ある時行きつけのJUMBOで四女が履いていた靴を落としてしまい、気付いた時には誰かに拾われたらしくどこを探しても見当たらなかったのでインフォメーションに言付けた翌日、ちゃんと見つかったと電話があり驚きました。

不動産屋などは「電話する」と言われてかかってきた試しがないので、JUMBOの神対応に感動すら覚えましたw

そんなこんなでJUMBOのことになると何故か書きたいことが止まらず思わぬ長文になってしまいましたが、黄色のテーマカラーのJUMBOに行くと何だかワクワクしてしまい、いつも余計なものまで買いたくなる衝動と戦い、負け続けてしまうのですw

JUMBOに対する熱い想いを書きなぐってしまいましたw

初めの頃はいつも買い物に付いて来ていた長女、次女、三女は今やもっぱら留守番&Youtubeの方がいいと、全く付いて来てくれなくなり、2021年2月現在は四女と五女が喜んで付いて来てくれるのと、3ヶ月の六女も控えているので、まだまだ寂しい想いはしなくて済みそうですw

オランダサポート_20201128

オランダサポート_ONLINESHOP

ドライバーサービス_20201123

デリバリーサービス_20201123


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