満ちてゆく、その前に「花」をたむける

今日は3月14日。あと数時間で「満ちてゆく」MVが公開される!
ほんとに、楽しみすぎる!
でもその前に、「花」にまつわるお話を書き記しておこうと思う。

今年の年頭に、主人の母が亡くなった。
能登半島地震が起こった翌日のことだった。沖縄の離島に住む義母とは、6年前まで生活を共にしていたが、子供たちの進学を前に仕事の拠点を神奈川に移していたため、最後に会うことはできなかった。
即座にチケットを手配し、私たち家族は、翌日には島に降り立っていた。

通夜、告別式、初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日そして四十九日と、昨今の世の中では考えられないほどの丁寧な弔いを沖縄の人たちは、当たり前のように執り行う。

私が島にお嫁に来てすぐに、義父が亡くなったときも故人が生きているかのように、四十九日まで、毎日毎日、仏壇の前に、一日三食のごはんをつける。10時と3時のお茶も欠かさないのだ。

沖縄本島でいう「清明祭」は、この島では「十六日祭」と呼ばれ、年に1回、お墓の前でみんなで作った料理を持ち寄って、食べ、語り、故人を弔い、親族の絆を深めていくのである。四十九日の1週間後にたまたまこの行事があり、義母がなくなってから約2か月間、私は、この島に滞在することとなった。

家も広いが、お庭もひろくて、庭いじりが好きだった義母の庭にはおいしそうな島野菜や彩度の高い色とりどりの花が咲き誇っていた。
庭いじりなんてほとんどしたことのない私だったが、以外にも旦那が詳しくて、驚いた。
きっと小さいころから慣れ親しんでいたのだろう。
そんな時、学校がはじまるので、一足先に帰っていた息子から
「藤井風から、花缶、届いてるよ」
とLINEがきた。

今は、仕事で神奈川にいるのだが、またしばらくしたら、沖縄に行くその時に、届いた花と野菜の種を蒔き、お母さんの庭で育ててみようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?