藤井風のHanaを聴き、ドラマを見ながら娘と恋バナ

無限ループで聞きたくなる曲「花Hana」。
電車の中、PCに向かっているとき、さまざまなシーンでその名の通り
花を添えてくれる。優しい声、なじみのある曲調、リズム。
そして唯一カラオケで歌えそう!行かないんだけどね。

最近、忙しいというか、心の余裕がなくなって、
ドラマを録画してもなかなか見ることがなかったのに、
観てます。毎週。曲を聴くために。そして娘と語る、木曜日のために。

ドラマの内容は、やはり若者、とくにZ世代には刺さるようで、
ドラマなど全く興味のない19歳の娘が、この時間になると部屋から出てきて
一緒に見ながら、あーだこーだと語り合うのである。

「男女の友情は、成立するのか」的な内容が
第一話のカラオケルームで展開されてましたよね。
仲野大賀扮する男友達が親友という設定は、
実は自分にも少し経験があって、「これはつらいね」と言っていたら、
「なんでよ。奥さんはいやでしょ。これは普通」
と、娘から意外な言葉が返ってきた。
「確かに。でも友達でしょ。気にしなきゃいいだけじゃない?」
「はぁ~⁉ 気にならないとか意味がわからない」

ドラマを見ながら娘と恋愛話。かなり楽しい。
娘の今の恋愛事情を垣間見た気がして、うれしい反面、
なんか色んな感情が鈍くなっちゃっている自分に気づかされ、ハッとする。
もう初老に近いおばさんは、「嫉妬」という感情を
どこかに封印しちゃっているのである。
「嫉妬」という感情は誰にでもあって、それを封印したほうが
色々と都合が良いし、生きやすい。
さすがにそれを娘には言いたくはないので、反論をどう返していくか、
次の話の展開を非常に楽しみにしているのである。

そして、ふと思う。
藤井風の「Love All Serve All」の精神が
中年女子(私もその一人)に突き刺さり、じわじわと浸透していくのは、
そんなところに起因しているのかもしれないと。
まだまだ自分を愛しきれていなくて、
色々ごまかしたりして生きている自分にとっては、
「Love All Serve All」の精神の方が、しっくりくる。
この先どうなっていくかは、神のみぞ知るところだが、
この平穏な精神は、いつまでも心に飼っておきたい。

若干26歳の藤井風さんが、
どうしてしてこのような境地に達しているのかは、
ご本人にしか、わかり得ない。
ぐちゃぐちゃに嫉妬にまみれた歌詞を聴いてみたいような
そうでないような。

次の作品が楽しみであることは、間違いないです!

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