潜在意識さんいつもアリガトウ〜みんな持ってるお助け機能のはなし
普段どんなに気をつけていても危うく事故に合いそうになったとかヒヤッと体験は誰でも一度や二度あると思う。
よく事故に遭遇したけどなぜか怪我をしなかったとか、予定を変更したことで事故を免れたとかいう不思議な話を聞いたことがある。
たまたまラッキーだったのか、それともナニかに護られたのか、それとも…。
私は鈍くさいので何度か危うい体験をしたし、一度は軽くケガをしたことも。
危険やピンチの瞬間サインのようなモノがやって来ることがある。
危機の瞬間スローモーションみたいに時間の流れがゆっくりになることがある。
物凄く五感が鋭くなる。
全部見えるし全部解る。
時空が歪んだようなそんな不思議な感覚。
あれは何なんだろう。
潜在意識が顕在意識を押し退けてフルパワーモードになるみたいな。
何年も前、近所の信号のある交差点の横断歩道を渡っていた時のこと。
横断歩道を数歩進んだところだった。
対向車が通り過ぎるのを待っていた右折待ちの車から『ブンッ』とアクセルを踏み込む音がハッキリ聞こえてきた。
音が脳内に飛び込んできたみたいだった。
その瞬間『歩行者の確認しないで横断歩道に向かってきてる!』となぜか確信した。
車が突っ込んでくるかブレーキを踏んで手前で止まるか普通なら目視で車を確認するんだろうけど、来るかどうかわからないまま運動神経ゼロの私だがその音を聞いた瞬間とにかく前を向いたまま全速力で走った。
5歩くらい走ったところで私の真後ろまで車がやってきて私は海老反りになって止まった。
『…』
視界の左前では信号待ちの先頭の車の運転手のお姉さんが手を口に当てて驚愕の顔でフリーズしているのが見えた。
向かってきた車は本当に私の真後ろで止まっていて、左後ろに首を捻るとすぐそこに運転席の窓があった。
ミラーが当たってないのが不思議なくらい近い。
車との距離はわずか20cmか30cmくらいだったと思う。
運転席で男の人がものすごい顔でハンドルを握りしめてフリーズしていた。
私以外時が止まってるみたいだった。
絶対にあの時、時間がネジ曲がってたと思うくらい感覚が歪んだ。
鈍くさくて体育が大の苦手の私が凄い反射神経でミラクルを起こしたのだ。
あり得ないよ。
何故か突っ込んでくると確信して気づいたら走っていたのだ。
右折待ちのところから横断歩道まで車だと2,3秒の感覚ではないだろうか。
たぶん運転手は対向車の方を向いたままハンドルを切って前を向いたら目の前に人がいたんじゃないだろうか。
それから後ろの車の男性はフリーズしたまま動かないし何事もなかったので信号が変わる前に急いで横断歩道を渡った。
途中で車が進む音がしたので振り返ったけど車はそのまま行ってしまった。
『大丈夫ですか』とか謝罪の言葉とかナシだったな…。
一言くらいあってもよかったのではないかしら…。
一生のトラウマだよ。
それから信号の無い横断歩道は歩行者優先とわかっていても車が見えると待つようになったよ。
車が確実に止まるまで信用できないよ。
人間いざという時にはストッパーが外れるってホントなんだね。
私の潜在意識さんアリガトウ。
実はその交差点では何度もおかしな体験をしている。
青信号だと思って渡り始めたら実は赤信号でおじさんに怒鳴られたり、車で右折する時に対向車が右折すると思って進んだら左折してきてぶつかりそうになったり…。
何故か見間違ったり認識が狂うことが多いのだ。
なんだかナニかいそうな感じなので最近は通る時にはボーっとしないでめちゃめちゃ気合いを入れて引っぱられないように気をつけている。
ある時、買い物に行った時の出来事。
まず先に施設内のATMでお金をおろした。
その後エスカレーターに乗った時のこと。
後ろの男の人が何か落したのか前屈みになって手を伸ばす様子が、手すりの下の半透明のアクリル板みたいなところにちょうど反射してうつっているのが何故か目に入った。
位置的に手に持っていた私のバッグがジャマになりそうだったのでヒョイと肩にかけた。
すると後ろの人がサッと起き上がったので、落とし物じゃなかったのかなーとか呑気に考えていたら数秒後にいきなり後ろがドタバタしだした。
何だろうと思ったら後ろの男の人が乱暴に人をかきわけて無理矢理エスカレーターをかけ昇って行ったのだ。
もしかしたら逆方向に降りようとしたけど人がいて引返したりしてドタバタしていたのかも。
『あ、財布…』私が手に持っていたバッグはボタンやファスナーがなくて口が空いていたのでもしかしたら財布が覗いていたのかも知れないと思い至った。
ATMからつけられてた?
スられたかと焦って確認したらちゃんと財布はあった。
良かった。
もしかしたら急にお腹が痛くなったとかで急いだだけかも知れないけど、よく思い返すと伸ばした手の先が私のバッグ付近に思えたのだ。
バッグを持ち替えた時に私にバレたと思ったのかな。
とにかく後ろの挙動不審な人に気づかせてくれてアリガトウ。
気の所為だとかたまたま目に入っただけと言われればそれまでだけど。
でも普段は進行方向を向いてると思うんだよね。
何で横を向いたのか、手すりの下が気になったのはやっぱりナニかがサインをくれたのではないかと思ってしまうのだ。
普段の生活で潜在意識さんによくお手伝いしてもらうことがある。
それは『失(う)せ物探し』だ。
物が見つからない時、いつもの場所にない時に闇雲に探すのではなく一旦探すのを中断する。
それからその無くなった物に関しての情報や形状や普段使う様子を片っ端から思い出す。
あとは潜在意識さんに私の膨大な記憶の中から探してもらう。
キーワードから検索にかけるみたいな感じだ。
そうすると時々、あるであろう場所の映像が飛び込んでくることがあるのだ。
もしくはその物の気配を感じて『ココニイマス』と呼びかけらるようにピコンと居場所がわかったりする。
この間キッチンでフライ返しがいつもの場所になくて探していた時、ピコンとフライパンが収納してある引き出しに横たわるフライ返し君の映像が見えた気がしたのだ。
更にその引き出しから気配がするような感じがしたので開けてみたら本当にそこにあった。
姉にホッチキスを貸してほしいと言われた。
何年もしばらく使ってなかったんだけど、しまってある場所とその中の箱の中の映像が浮かんできたので『そんなとこにしまったっけ?』と半信半疑で開けたらそこにあって自分でビビったよ。
そんなかんじで見つかることがしばしばあるのだ。
脳みそって凄いよね。
忘れていても長期記憶はちゃんとクラウドみたいなとこに保存してある。
どうでもいいと判断された短期記憶は寝ている間にデリートされるらしい。
だからちゃんと眠らないといらない情報が頭にどんどん溜まってストレージがいっぱいになって動きが悪くなる。
瞑想で頭の思考を消す作業はキャッシュの削除に近い感じだ。
起きた時や瞑想の後に頭がスッキリした感じがするのは情報の整理がされて空き容量が増えたからだ。
パソコンって人間の脳みそをモデルに作られたのかな。
『失せ物探し』といえば、『付喪神』と言われるような物に意思や手足があるのではないかと想うことが時々ある。
無くしものをしたときになかなか見つからなくてしばらく後に何度も探した場所から出てきたりした経験は多くの人があるんじゃないかと思う。
ああいうのはしばらくの間、物が異次元や平行世界なんかに遊びに行ってるんじゃないかと思ったりしてしまうのだ。
もしくは妖精のいたずら的な。
前にいつも使っている手鏡が見当たらなくなった時のこと。
その鏡は持ち手の付いた手のひらサイズでなかなか存在感のある大きさのもの。
どこかに紛れてしまう大きさじゃないし、持ち運ばないし使う場所は限られていたのでなかなか見つからなくてモヤモヤ。
ちょこちょこ付かうのでないと不便で何度も探したけど一週間過ぎても見つからなかった。
諦めかけたある日、ほんの少し席を離れて戻ってきたら今まで座っていたクッションの上にその手鏡が鎮座していたのだ!
まるで『タダイマ』と言わんばかりに存在を主張していた。
『ウソでしょー』
と思わず叫んでしまった。
さっきまで座っていたし、なんなら部屋にいる時は寝る時以外はほぼそこに座ってる。
もし手鏡の上に座っていたなら流石に違和感で気付くよね。
カノジョはいったい今までどこに行っていたのであろうか。
ひょっこり戻ってきたのか、それともナニモノかが見つけて置いておいて下さったのか、はたまた私が平行世界に移動したのかと思えてしまうくらいの不思議体験だった。
何はともあれ帰ってきてくれてアリガトウ。
『アリガトウ』という言葉はとっても不思議。
小さなことにも感謝することを始めると感謝することがどんどん見つかる。
自分がどんなに恵まれているか気づかせてくれてくれる。
無意識を意識すると見えていなかったモノが見えるようになるのだ。
心がなんだか空っぽになった時とか、ツイてないなとかそういう時に『アリガトウ』を探して回るとポジティブがポジティブを呼んでだんだん満たされていく。
そのうち願ったことがいつの間にか叶ってることに気付くのだ。
潜在意識に働きかけてたくさん『アリガトウ』を引き寄せるのだ。
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