私を魅了する香りたちのはなし〜芳香のチカラ
牡牛座は五感を満たしてくれるモノ・コトに目がない。
五感を喜ばせることに重きを置いている。
美味しいもの、美しいもの、心地良い音楽、手触り良いもの、そして芳しい香り。
猫は素晴らしい奇跡の詰め合わせ。
フワフワしっとり柔らかい手触り、うっとりするような美しいフォルム、そして…お日様の香り!
『猫吸い』
身体に悪いと言われようが猫を吸わずにいられる飼い主がいるだろうか。
猫の額?耳と耳の間くらいのゾーンは特に何とも言えない芳しい香りがするのだ。
永遠に嗅いでいられる心が落ち着く香り。
猫飼いの特権。
お腹のふかふかのところは干したての毛布の香り。
もちろん野良猫を吸うのは衛生的に絶対にオススメしません。
もちろん定期的にお手入れされた清潔な猫限定ですよ。
私はなるべくペット用ウエットティッシュで拭いてから吸ってたよ。
私は以前飼っていた黒猫の死期が近づいてきた時から毎日忘れないように嗅ぎまくりましたとも。
なので悔いはない。
個人的に興味なかったけど肉球の香ばしい香りが好きな方も多いよね。
肉球は抱っこ拒否の時に顔に押し付けられた時くらいしか嗅がなかったかな。
顔に肉球で思い出したんだけども、黒猫が私を起こすときに時々してたこと。
私のホッペを細心の注意を払った優しいタッチで『チョイチョイチョイチョイ…』って肉球で高速でつついて起こしてくれたな。
可愛すぎていつも寝たふりしてた。
他の家族はされたことないって言っていたからきっと私にだけの特別サービス。
それか耳元をフンフン嗅がれてヒゲがくすぐったくて起きる。
はぁ。
話がそれました。
香りのはなし。
最近『香害』と言われる言葉をよく耳にするようになった。
柔軟剤の香り強いもの、香り残るものが増えてから言われるようになったのかな。
とても悲しい。
でも実際過敏症の方はツラいだろう。
だいたいの人も自分の好みの香りじゃないと不快に感じるしね。
柔軟剤の開発者の方には頑張って頂きたい。
日本人は昔々から貴族なんかはお着物にお香を焚き染める習慣があった。
オシャレ目的でもあるし、体臭を誤魔化す目的もあったのだろう。
なので衣服に香り纏わせるのは日本人らしい習慣だと思うのだ。
まぁ、私は高貴な人間ではないが。
庶民には匂い袋だろうか。
こっそり胸元に香りを忍ばせる。
日本人は昔からオシャレよね。
もともと日本人は体臭が少ないと言われている。
強い香りで誤魔化す必要がない。
なので香水の使い方には注意だ。
いわゆる世界常識的な使い方だと香りの過ぎ付け過ぎに感じてしまう。
香水好きな方には常識かもしれないけど一応説明すると、体臭が少なくて五感が鋭い日本人は香水は上半身には付けない方が良い。
昔の洋画とかでよくある手首にシュッとしてすり合わせて耳の後ろをグリグリ…って着けるやり方。
香りを拾う鼻の近距離から香ってくるのでかなりダイレクトに鼻に届いて強く感じてしまう。
手首に着けると手を動かす度に香りが広がる。
私はそれで香りに酔ってしまうのでNGだ。
もうひとつあまりオススメしない方法が空中に撒いて全身にかぶるやり方。
香水は肌つけることでその人の匂いと混ざり合いながら体温で温まって揮発して香るモノなので、やっぱり肌に直接付けるべきだと思う。
同じ香水でも元々の体臭や体温の違いで人によって香り方がわずかに変わるらしい。
洋服や部屋の床に付くとシミになったり傷んでしまうこともあるので注意だ。
髪の毛に付けたかったら香りの付いたヘアケア用品が良い。
ヘアオイルとか香りの強いシャンプーとか。
そして洋服を香らせたいならやっぱり柔軟剤。
全身ほんのり香りを纏いたい場合は香りの残るボディクリームを全身に塗るのがオススメかな。
香水をつける場所のオススメは腰元、膝裏辺り。
下半身の後ろ側の体温の高い場所。
香水は体温で揮発して香りが上に登っていく。
下から上へ。
これなら対面で会話する相手からは距離があるし、歩くとフワッと香る。
去り際に残り香ってやつを薄っすら残して印象づける。
すれ違った時にほんのり上品に良い香りがする人は素敵だと思うのだ。
もうひとつ自分だけで香りを楽しみたい場合に個人的なオススメは、よくあるトワレやパルファムのようにアルコールベースのスプレータイプではなくパフュームオイルと言われるオイルタイプの香水をほんの少し谷間に塗る。
ロールオンタイプが付けやすいんだけど、本当に少しだけ。
一滴でも多いかも。
そうすると自分の好きな香りを自分だけで楽しめる気がする。
オイルタイプはアルコールより揮発しにくいので広範囲には広がらないと思うのだ。
近づかなければ迷惑はかけないはず。
座ったり立ったり…動くとき服の中の空気が動いてフワッと香る。
こっそり香りを楽しむ。
ただオイルタイプは劣化(酸化)しやすいので毎日使う方にオススメかな。
香りの種類としては個性的な香りはやっぱり好き嫌いが激しいので苦手な人にはツラいかも知れない。
好きな人はハマる香りなので加減がムズカシイよね。
ガツンとくるスパイシー系とか甘いグルマン系とか…。
こういう個性的な香りはオフの時遊びに出掛ける時なんかに使うと良いのかな。
仕事など普段使う香りは無難で温かみのある優しい香りがいいと思う。
邪魔にならないものがいいよね。
選ぶときに物足りないと感じるくらいでちょうど良い。
一日中嗅ぐことになることを考慮しよう。
なので、男女問わず使えるクセのない香りが個人的にはオススメ。
ふんわりムスクとか爽やかキューカンバーとか。
個人的にはスッキリとしたアクア系、ロータスとかオーキッドとかリリーとかマグノリア…青みの強い凛としたお花系が好き。
あとはラストノートに優しめのお香っぽい香りが残る癒やされる香りも好きだ。
香水のチカラとは、個人を印象づける名刺みたいな役割をしてくれるコトだと思う。
記憶と香りは強く結びついている。
香りを嗅ぐとふと記憶が蘇ったり誰かを思い出したり。
自分を表現するアイテム。
そして香りをバリアのように纏うことで魔除けになるのではないかなと思ったり。
お寺なんかでお香を炊くのも何か深い意味がありそうだ。
良い香りは魔を払う。
ちなみに神様は良い香りがするらしい。
素敵な香りを纏った人は素敵度が2割増しくらいになる気がする。
そして自分の好みの香りを纏った人とはやっぱり相性がいいと思う。
仲良くなれる気がする。
どんな香りを選ぶかでなんとなく性格がわかる。
香りのチカラといえばアロマだ。
アロマに関しては心にも身体にも脳にも強く作用することがわかっているので詳しくは語るまい。
私は寝る直前にラベンダーのアロマスプレーをシュッとして寝る。
寝付きが全然違うんだ。
ラベンダーの香り大好き。
もうひとつ香りのチカラで印象深いのが…
『オバケにファ○リーズ』だ!
ネットで昔話題になってた。
スピリチュアル系の人の話では効くって言う人と効かないって言う人両方いた。
ちなみに私は効くと思う。
実際に経験はないけど嫌な感じがした後にアロマスプレーを撒いたりする。
なんとなくだけど、空間の浄化になるし香りで癒やされて気分が変わる。
さっき書いた『良い香りは魔を払う』ってやつ。
撃退スプレー的な不安を打ち消してエネルギッシュな気分になる。
要は空間と自分の波動が上がれば離れていく。
恐怖や不安に勝つ武器としてファブ○ーズは有効だと思うのだ。
好みの香りの消臭スプレーを部屋に常備しておこう。
窓を開けて香りと一緒に淀んだ空気を追い出そう。
(ちなみにフ○ブリーズは布の消臭スプレーなのでカーテンやソファーに使おう。空間用の他のブランドのスプレーでももちろんOK)
部屋を良い香りで満たすのもいろんな意味で効果があるのかな。
もちろん一番効くのはやっぱり線香とかお香らしいよ。
最後はやっぱり…美味しそうな香りは最強だよね。
食欲をそそるお肉の焼ける香りにガーリックの香りに香ばしい醤油の焦げる香り…。
桃に柚子にレモンにブドウにラズベリーにペアーにパッションフルーツにグレープフルーツに…果物の香りは何であんなに幸せな気分なるんだろう。
私はお酒飲めないのだけど、日本酒の香りが大好き。
お正月にお神酒を舐めるくらいだけど、香りをずっと嗅いでいる。
日本酒の香りを嗅ぐと胸の辺りがほわ~っとなって感情かき乱されて心臓を鷲掴みにされるような不思議な気分なる。
恍惚感と多幸感で満たされる。
神様お供えするだけのパワーはあると思う。
前に地元の養蜂場の蜂蜜を頂いたことがあった。
たぶん出来立ての大量生産ではない丁寧に作られた上質な蜂蜜。
スプーンですくって舌の上に乗せて口の中で溶かした瞬間、鼻の奥に複雑で濃厚なお花の香りがブワーッと広がった。
脳内で目の前が一面のお花畑になった。
ハイジたちが戯れていたような。
どんな高級なお菓子よりも贅沢に感じたよ。
上質な蜂蜜は舐めるだけで天国行きだ。
バジルの香りも大好き。
バジルの香りの香水があったらいいなと思うくらい。
畑の採れたてのバジルの葉っぱをちぎっては嗅ぎちぎっては嗅ぎ…はぁ、幸せ。
但し何故か食べるのは苦手なんだ。
チョコレート、コーヒー、お茶、バニラビーンズ、ジンジャー…。
ローズマリー、オレガノ、ペッパー、シナモン、クローブ…。
私の中では味を楽しむのと同じくらい食べ物の香りを楽しむのは重要だ。
私は花粉症で、鼻が詰まると美味しさが半減に。
なので余計香りは重要だと感じる。
ご飯を咀嚼していて『あ、お米の香りがする』と思った時に毎回花粉が一段落したんだなと思うのだ。
香りと心はダイレクトに繋がっている。
満たされたり、記憶と紐付けされていたり、モヤモヤ気分が解消されたり、不快になったり…。
とっても不思議で興味深いと思うのだ。
是非一度、身の回りにあるいろんな香りと向き合って楽しんでみて欲しい。
好きな香りを味方につけて。
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