ヴァイオリンを弾く死神のいる自画像
1872年、アルノルト・ベックリンが描いた
「ヴァイオリンを弾く死神のいる自画像」。
ベックリンは、 象徴主義 (ヨーロッパ全土とロシアに波及した芸術運動)を代表する画家。
死を意識した作品を数多く残している。
象徴主義は文学から始まり、音楽、美術と広がっていった。
19世紀後半は、科学技術の飛躍的な進歩により、ヨーロッパの人々の生活が大きく変化した時代。
物質主義や享楽的な都市生活がもてはやされる風潮に反発し、人間の内面に目を向けたのが象徴主義の芸術家であった。