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自家製きゃらぶき

昨年の春に母が脳梗塞になり、母は家事をやらなくなりました。
できなくなりました。の方が合ってる。
今まで家事をやったことのない父が代わりにやっています。
そんな母が実家の庭に生え放題のふきを見て、
「煮物でも作ってみる?」と。
え?急に?(;'∀')今まで自分で作ったりしたことなかったじゃん。
私に作れってこと・・・?
気が短い父は母の急な発言に「自分でやれないくせに」みたいな事を言って、お決まりの眉間を深い峡谷にして馬鹿にしている。
…また始まったよ。このパターン。
小さいころから見慣れた風景、あ~やだやだ。
外面、家の中で出せばいいのにな。

昨日、母の友達が母をランチに誘ってくれました。
身体が思うように動かせなくなった母を理解してくれているし、変わらずランチを計画して声をかけてくれる母の友人たち。
結局最後は旦那よりも子供よりも友達なんだなと考える。
日頃の愚痴を思う存分吐いてきなよ。
私が待ち合わせ場所まで車で送迎し、母を預けて実家で留守番。
父は国会中継を見ながら眉間を峡谷にしている。
私は庭のふきがずっと気になっていたので、完全装備で雑草生い茂る庭へ行き20本ほどふきを刈り取ってきました。

クックパッド先生に聞き、きゃらぶきがおいしそうに見えたので早速調理。
皮が堅そうだったのでまず皮を剥いて塩茹でしてアク抜き。
指先は真っ黒になった(;´Д`)
砂糖、しょうゆ、みりんなどで煮含めて初めてにしては上出来なきゃらぶきができました。

さて、きゃらぶきの「きゃら」って何ぞや?と思い検索したらベトナムやタイなどで使われるお香の一種である伽羅(きゃら)からきているそうで、煮含めた色がそのお香の色に似ているから伽羅蕗(きゃらぶき)というらしいです。料理って世界を知ることができて本当に奥が深い。

帰宅した母にきゃらぶきを少し食べてもらったら美味しいとのこと。
良かった。お口に合って。

仕事どうしよ・・・。
のんびりした一日を過ごしても最後はこれ。

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