16歳の私へ

今年、あれだけ喧嘩したおじいちゃんは、他界したよ。
居場所がなくて探し回っていたね。
家に帰っても、落ち着ける場所がなかったね。
学費を、都内に行くために使っていたりしたね。
バイト受かったけど、大学生の彼氏を優先にしてしまったよね。
歌手になりたかったけど、歌手になる事が目標になりすぎて、視野が狭まっていたね。
責めているわけじゃないんだけど。
でも、諦めなければチャンスはあったけど、精神的に限界だったよね。
リストカットの傷は、まだ残っているよ。
セックスが居場所で、セックスをする事で、人と繋がる唯一の手段だったね。
悪い大人に、騙されて怖い思いをしたよね。
それでも、帰りたくなかったのを覚えているよ。
学業に戻れば良かったのかも知れないけど、煌びやかな日々と田舎に戻った時の孤独感に耐えれなかったよね。
お金がないと言われて学校に行くなとも言われた。あの日は、辛かったよね。
高校を辞めた事を、後悔している。
今だに、高卒認定の資格を取れていないし、英語の資格も、留学にも行けていないけど、もう一度前を向いて仕事をしながら、頑張ってみるよ。
最後まで、やり通してみるよ。
おじいちゃんが、死んで鬱になってしまったけど、もう一度勉強を頑張ってみるよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?